大根と言えば、最も身近な野菜の一つ。
食べ物のイメージが強いですが、かわいい花を咲かせます。
そんな大根の花言葉は「潔白」「適応力」です。
潔白は見た目の通りですね。
花も白いし、イメージに合います。
では、なぜ「適応力」も花言葉に入っていると思いますか?
気になったので由来を調べてみました。
由来は大根の進化の力
なぜ適応力なのか。
調べてみると、由来は2つありました。
・どんな料理にも合う
土壌適応力が高いことが由来とするのが一般的ですが、両方間違いではありません。
大根の特徴は、環境に適応して進化する能力が高いこと。
やせた土地でもグングン成長します。
(土が悪いと辛くなりやすいけど…)
大根の仲間のハマダイコンなんて、海岸の砂地に生えるんですよ。
Youtubeに動画がありましたので、貼っておきますね。
生命力にあふれ、過酷な環境でも進化して生きていける。
まさに適応力という花言葉がピッタリですね。
大根は世界中で自生している
大根って、なんとなく和風なイメージがあります。
でも、実は世界中に分布しているのですよ。
ヨーロッパ、ユーラシア大陸、日本での栽培が盛んです。
最近では品種改良が進んでいることもあり、南米や東南アジア、アフリカでも栽培が広がっています。
大根と人間の付き合いはとても古いです。
例えばエジプトでは、ピラミッドの碑文にも登場します。
古代エジプトでも広く普及していて、ピラミッドの建設労働者が日常的に食べていました。
品種としては、ハツカダイコンに近かったようです。
日本でも、古事記に大根が登場しています。
かなり古くから親しまれてきたのでしょう。
大根は品種改良の優等生
大根の適応力の高さは生命力だけではありません。
生命力に加えて、変異のしやすさも理由の一つ。
大根はアブラナ科の植物。
他の品種と自然交雑しやすいことが特徴です。
世代を重ねるごとに、環境に合わせて信じられないスピードで適応できる。
これは大きな強みです。
世界各地の気候や土壌に合わせて進化を繰り返すことで、何百という品種が誕生しました。
人工的な品種改良も盛んに行われたことで、日本だけでも数百品種あるのではないかと言われているんですって。
生命力が強く、すぐ変異し環境に適応する。
大根はサバイバルの達人ですね。
大根の栽培は失敗も多い
大根は生命力が強い野菜です。
少しの世話でも育つので、家庭菜園で栽培している人も多いです。
ところが、育てやすくて失敗しやすいのが大根の特徴。
環境適応力が高いので、何かきっかけがあればすぐ性質が変異します。
辛くなったり小さくなったり…
「美味しい野菜栽培」という意味では失敗することも多いのです。
枯れてしまうことは少ないのですが、イメージ通りの形や味の大根を安定して育てるとなるとコツが必要です。
大根のようにたくましく
いかがでしょうか。
大根の生命力の強さや柔軟さは、私たちも見習いたいですね。
浅草の待乳山聖天では、良縁成就や商売繁盛のシンボルとして大根が使われています。
「大根まつり」や大根のお守りなどもあって、毎年賑わっていますよ。
元気が欲しいとき、新しい環境で生活を始める際には大根パワーを思い出してくださいね。