当ブログでは何度も弓道についてお話しています。
過去の話を読んでくれた人から、こんな質問が届きました。
一日中ずっと的前に立つこともありますが上達しません。
自主練ではどんな練習をすれば良いのでしょうか。」
自由に練習できる日にどんな練習をすればいいのか。
私の体験談を話したいと思います。
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当ブログでは何度も弓道についてお話しています。
過去の話を読んでくれた人から、こんな質問が届きました。
一日中ずっと的前に立つこともありますが上達しません。
自主練ではどんな練習をすれば良いのでしょうか。」
自由に練習できる日にどんな練習をすればいいのか。
私の体験談を話したいと思います。
このブログでは弓道の話をよくします。
昨日、読者さんからこんな質問が届きました。
その気持ちよく分かります。
私も一時期よく指摘されて悩んでいました。
背中で引けと言う人に限って、具体的な改善方法は教えてくれないんですよね…
背中で引くにはどうしたら良いのか?
私が実践して、指摘されなくなった方法について解説します。
今回、このご質問にどう答えれば良いのか悩みました。
弓道の本を読むと抽象的な表現が多いですよね。
具体的な方法論や練習方法は解説されていないので、実践できない人が大多数です。
それもそのはず。
背中で引くというのは「結果的に」そうなるものだからです。
意識してやるものではありません。
射法八節を一つ一つ実践すると、自然とその状態になるというのが真実だと思います。
私から言わせれば「背中で引け」というアドバイスは「ちゃんと引け」と言うのと同じ。
非常にアバウトでフワフワした言葉です。
断言します。
引き分けで背中を意識しても上達しません。
背中で引けと指摘されなくなるためには、もっと別のところを改善するべきなのです。
背中で引けと言うと、だいたいこんな言葉がセットでついてきます。
これを素直に実践してはダメです。
人の体はそんなに器用ではありません。
肩甲骨や背筋を意識して動かそうとすると、必ず副作用が生まれます。
副作用とは何か?
答えは反り腰です。
背中を意識して引くと、腰が前に出ておへそが上を向く不安定な体勢になりやすいのです。
背中が反った状態で引くと「背中で引いている気分」が強まります。
自然体よりも背中の筋肉の動きを感じやすいので、勘違いしてしまうのです。
ゴム弓で良いので、わざと思い切り背中が反った状態で引いてみてください。
背中を使い胸が開いているような気がするはずです。
これを繰り返すと、自然な胴造りの状態を棒立ちだと勘違いしてしまいます。
真っ直ぐ立っているつもりなのに胴造りが歪んでしまうのです。
一度間違った感覚を覚えてしまうと、正すのは大変です。
大きな違和感と戦うことになります。
そもそも、なぜあなたは背中で引けと言われるのでしょうか。
原因をご存知ですか?
背中で引けと指摘されやすいのはこんな人です。
・肩が上がって詰まりやすい
・会が縮みやすい
・離れが引っかかる(弦音が悪い)
このような人は、上級者でも背中で引けと言われやすくなります。
逆に言えば、下手くそでも大きく引いている人は背中で引けと言われることは少ないはず。
射が小さく窮屈に見える人を見ると、指導者はこう思います。
「手で力んで引くから窮屈になるんだ」
↓
「背中で大きく引けば良い」
本来、アドバイスするなら射が窮屈になる原因を具体的に除去しなければなりません。
ところが指導していると「背中で引け」が具体的なアドバイスであるかのように感じてしまうことがあります。
それでつい口に出してしまうんです。
弓道はこういう「具体的っぽくて抽象的なアドバイス」がたくさんあります。
「手先で力むな」とか「引っ張るな」とか…言われてもどうすればいいのか分からないフレーズが多いのです。
今後、あなたが「背中で引け」と指摘されたら「射が窮屈に見えるぞ」と言われたと変換して理解しましょう。
その上で「治すにはどんな練習をすればいいですか」と質問するのが1番良いと思います。
具体的なアドバイスを指導者から引き出すのも、弓道の上達に欠かせないスキルです。
私自身も高校生の頃、背中で引けと言われた時期がありました。
背中を意識して練習してもダメ。
モヤモヤしながら引いていました。
そんなある時、私の2つ上の先輩(国体出場経験あり)が実演を交えて指導してくれる機会がありました。
その人の射を見てみると、引き幅がとても大きくて驚きました。
全然引っ張ってないのに、大きく引いているのです。
私は「背中で引くってこういうことか!」と思い、その先輩にコツを尋ねました。
そこで指導されたのは、引き分け開始時の右手の使い方。
アドバイスはシンプルでした。
「引き分け開始すぐに右手を下げるな・顔に近づけるな」
つまり、無理なく大きく引くための練習だったのです。
「背中なんて意識してもどうしようもないよ」
先輩にそう言われたときには驚きました。
このことがきっかけで大きく引けるようになった私は、いつの間にか「背中で引け」と言われなくなりました。
大きく引けるようになると、手先の力みや離れの引っかかりも改善。
複雑に感じていた弓道が、とてもシンプルなものに感じるようになったのです。
いかがでしょうか。
背中で引けと言われたら、他人から見ると射が窮屈に見える状態です。
背中を意識して引くのではなく、大きくゆったり引く練習を実践してください。
大きく引く方法を詳しく知りたい人は「大きく引くコツ【射が小さいと言われる人へ】」をご覧ください。
これから弓道を始めたいと思っても、分からないことがいっぱいありますよね。
今回、このブログを読んでくださった人から質問が届きました。
ですが、私はお腹がポッコリ出ているのです。
弓道の邪魔になりませんか?」
メタボ体型の人でも弓道を始められるのか?
気になる点についてお話します。
まず結論から言います。
大丈夫です。
私の知り合いには、定年退職後から弓道を始めた人が大勢います。
その中には100kgを超えるような人もいますが、問題なく弓道をしています。
言葉だけでは不安かもしれませんね。
参考になる動画をYoutubeで発見しましたので紹介します。
https://youtu.be/WX1nBVT6Yqw
この動画に出てくる人たちを見ると、決して細い人ばかりではありません。
社会人になってからでも楽しめるのが弓道の魅力。
心配は無用ですよ。
先ほど紹介した動画は上級者ばかりなので、まだ不安な人もいるかもしれません。
では、こちらの写真をご覧ください。
これは、弓をいっぱいまで引いた状態です。
弦とお腹の位置関係に注目してください。
弦はお腹より左側(引いている人から見て)にありますよね。
弓道の引き方・引き幅では、お腹が邪魔にならないのです。
多少お腹が出ていたとしても、弦がお腹にあたる心配はありません。
先ほどの写真をもう一度ご覧ください。
弦が胸にピッタリくっついています。
肥満体型が影響するとすれば、お腹ではなく胸です。
女性や、肥満体型の男性は胸が弦の動きを邪魔することがあります。
その場合は、胸当てという道具がありますので安心してください。
基本的には女性用なのですが、たまに男性が使うこともあります。
男性が胸当てを使うのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、大丈夫。
道着の中に着込めば外からは見えません。
私の知り合いにも、道着の中に胸当てをしている人がいますよ。
いかがでしょうか。
太っていても、年をとってもできるのが弓道の魅力です。
興味のある人は、ぜひ始めてくださいね。
弓道は年齢や性別に関係なく教え合い、励まし合いながら修練を重ねます。
他のスポーツよりも、友人ができやすいですよ。
一生の趣味と友だちができる。
これも弓道の醍醐味だと思います。