最近はプチ断食が流行ってますねえ。
「プチ断食をするとデトックス効果がある」
「宿便が出て腸がスッキリする」
こういう話を聞いたことがあると思います。
でも、食べてないのに便が出るってなんだか不思議?
宿便の正体
私たちが出す便ってどんなものなのでしょうか?
普段出している便の内訳は、
食べかす(食物繊維含む) | 20% |
体内の老廃物・消化器官の古い細胞 | 40% |
腸内細菌の死骸と毒素 | 40% |
これが便の内訳です。
プチ断食で出てくる宿便は、
体内の老廃物や腸内細菌の死骸や毒素ということになります。
体内の細胞は常に新陳代謝を行っていて、
小腸の内側の細胞は2日に1回、
胃や大腸の壁は5~6日で入れ替わります。
全く食べていなくても新陳代謝は行われますので、
生きている限りは便は作られ続けるんです。
プチ断食でなぜ宿便が出る?
宿便の正体はわかったけど、
食べるのをやめたら宿便が排出されるのはなぜ?
便秘解消・腸内環境を整えたい人には気になりますよね。
これには、2つの理由があるんです。
まず一つ目の理由は、
食べたものを消化することがなくなると、
消化器官が排出することに集中するのです。
食べるという行為にはエネルギーがかなりかかります。
食べ物は、体にとっては異物。
それを分解し、有害なものは免疫細胞でやっつけて、
そして次の器官へと送り込む。
フードファイターで痩せている人が多いのは、
短い時間でたくさん食べたものを消化するために
エネルギーをたくさん使ってしまうからなんですね。
そしてもう一つの理由が、
腸内細菌の活動が減少すること。
腸内細菌は、私たちが食べたものを栄養にしています。
当然、私たちが食べることをやめれば
腸内細菌にも栄養が届きません。
善玉菌も悪玉菌も活動が弱まるのですが、
悪玉菌が多い人にとっては
毒素を出す悪玉菌の活動が弱まるので、
腸の負担が一時的に減少するんです。
プチ断食はあくまでリセット
プチ断食で宿便が出たからといって、
腸内環境が正常化したわけではないんです。
溜まっていた老廃物が外に出たことで、
「これから腸内環境を整える準備ができた」状態です。
プチ断食終了後は、ヨーグルトや食物繊維をたっぷりとって
腸内環境をよくする努力をしてこそ、
プチ断食は効果を発揮しますよ♪