2018年のナルト外伝小説第3弾、一気に読みました!
「シカマル新伝・舞い散る華を憂う雲」ということで、シカマル視点で物語が進行します。
今までの外伝小説と全然違う今作品。
映画化してもいいぐらいだと思うぐらい、楽しめました。
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スポンサーリンク世界を救うのは術だけじゃない
まず始めに全体の感想を言いたいと思います。
今までの外伝小説の中で最高傑作なのでは!?
先月発売されたサスケ新伝も良かったけど、個人的にはそれ以上に面白かった。
今回は、今までの外伝小説で一二を争うぐらいスケールが大きなストーリーです。
なんと第五次忍界大戦が始まってしまう危機が訪れるのです。
「平和になったはずなのに?」
そう思う人もいるかもしれませんが、平和とは守らないと簡単に崩れてしまうものなのです。
それがよく分かるストーリーでした。
ただし、今回のシカマル新伝は前作の「シカマル秘伝」とは全く違います。
派手な忍術は飛び交いません。
派手なアクションシーンもありません。
それなのに、読み終わるまで目が離せない手に汗握る熱い展開!
こういう外伝小説は初めてです。
シカマルとナルトが、チャクラを使わずにどうやって世界を救うのか?
シカマルらしい知略と、熱い想い。
そしてナルトとの友情がビンビン伝わってくる…
シカマルは立派な男だ!
この話を読んだら、シカマルファンが倍増することになるのは間違いないでしょう。
もしかしたら「奈良」の印鑑が爆売れしたりして。
五影会談に不穏な空気が
シカマル新伝の冒頭は、五影会談からスタートします。
いつもなら和やかに進行する五影会談ですが、今回は違いました。
土の国、岩隠れの里の土影・黒ツチが木ノ葉隠れの里に対して敵対的な意見をぶちまけたのです。
以前大筒木モモシキが襲来したときに、ボルトが中忍試験で科学忍具を使いましたよね。
木ノ葉隠れの里は、科学忍具を使って世界を支配しようとしてるんじゃないのか?…という不信感を持っているという内容でした。
確かにナルトにその気はなくても、この先の火影も平和を望むかは分からないですよね。
一理あるなと思います。
ところが、この発言には裏がありました。
やがてそれは、世界を巻き込んでしまうことになります。
第五次忍界対戦の危機
土影の発言には裏がある。
そう思ったシカマルが調査を行なったところ、土の国の陰謀に気づきます。
土の国の大名によって、華の国という小国への侵略戦争が計画されていたのです。
華の国が侵略されれば、親交が深い雷の国も黙っていない。
水の国や火の国も静観できないので、動きによっては一気に第五次忍界大戦の勃発です。
シカマルとナルトは第五次忍界大戦を阻止するため、火の国の大名に直談判を行います。
火の国の大名・まどかイッキュウ
ナルトの世界で国を統治しているのは大名です。
原作では影が薄い存在ですが、今回は違います。
メチャクチャ大活躍してくれますよ。
火の国の大名の名は、まどかイッキュウ。
今回の大名はナルトとシカマルの熱い想いに共感して、仲間として戦ってくれます。
まずは「五大国大名会議」の召集。
ここで土の国の大名を引っ張り出せたのは、まどかイッキュウのおかげです。
そしてここからの展開が熱い!
シカマルの考えだけでは、土の国を止める手駒が足りなかった。
忍びの力だけでは手詰まりの状況の中で、イッキュウがある英断を下します。
詳細は読むまでのお楽しみということで伏せますが、このときの決断が史上初の「全大陸会談」開催へとつながっていくのです。
サスケとシカマルの共通点
シカマル新伝では、ほんの少しだけサスケが登場します。
そして珍しいことに、シカマルと2人だけで話し合いをするのです。
一体どんな話をしたのか?
それは読んでからのお楽しみということで伏せておきます。
ヒントを言うと、サスケとシカマルには共通点があるということです。
サスケとシカマルは似た者同士。
そのことに気づいたシカマルは、初めてサスケと分かりあえた気がしたのでした。
めんどくせーの本当の使い方
シカマル新伝はメインストーリーだけでなく、もう一つ見どころがあります。
テマリ・シカダイとのエピソードです。
テマリとシカマルの夫婦愛。
そして、シカマル・シカダイ親子のエピソード。
大きな事件は起こらないのに、印象深い話でした。
特にシカマルの口ぐせ「めんどくせー」に込められた思いをシカダイに打ち明ける話は、ジーンときました。
以前の「シカマル秘伝」を読んでおくと、テマリとシカマルの馴れ初めを深く理解できますよ。
守りたいもの・伝えるもの
いかがでしょうか。
今回のシカマル新伝は、平和を守る難しさや人の想いを実感させてくれるストーリーでした。
派手なアクションなんてなくても、ハラハラドキドキ。
そして読んだ後は、なんとも爽やかな気持ちになりました。
ナルトとシカマルの男の友情とか、不器用な家族愛とか…
ナルトたちの魅力がギュッと詰まっているので、読んでいて退屈することがありませんでした。