ナルトの2018年外伝小説シリーズの第一弾、ナルト新伝。
一気に読んじゃいました!
他の人の口コミを見ると評判はイマイチのようですが、十分に楽しめる内容でした。
私が感じた魅力についてレビューします。
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スポンサーリンク親子の日で4つのショートストーリー
今回のナルト新伝は、木ノ葉隠れの里に新しい祝日が制定されたことから物語がスタートします。
祝日の名は「親子の日」。
多忙で家に帰れていないナルトからすると、ちょっと耳が痛い祝日ですね。
ナルト新伝の構成をまとめるとこうです。
第一章:ナルトとヒマワリ
第二章:日向ヒアシ、ヒナタ、ハナビ
第三章:チョウジ、カルイ、チョウチョウ
第四章:サスケ、サクラ、サラダ
幕間:シノせんせい
ナルト新伝のテーマは、ずばり親子の関係性。
父親世代になったナルトたちの戸惑いや楽しみが描かれています。
右往左往するナルト
第一章は、ナルトとヒマワリを中心に話が進みます。
今、木ノ葉隠れで大人気の「キュウビのクラーマ」という妖狐のぬいぐるみをゲットするために奮闘する話です。
単なるぬいぐるみではなくて、育成ゲームの要素も入っているみたい。
たまごっちとか、ファービー系のおもちゃかな?
詳細は読んでいただくとして、まず一言言いたい。
「ヒマワリ、いい子だ!」
ヒマワリちゃんの魅力全開のお話でした。
もう、それだけで十分です(笑)
まだ小さいからワガママも言うけど、思いやりがあって感謝できる。
この優しさは母親ゆずりかな?
気になる点といえば、ナルトが疲れすぎてるところ。
なんと影分身が2体しか出せないぐらい、激務で疲れています。
ペイン戦の終盤でも、いっぱい影分身出せたのに…
火影の仕事ってハードだ。
日向ヒアシの厳格さと甘さ
第二章は、日向家の親子がメインです。
なんと今回の主役はヒナタの父、日向ヒアシ様
宗家の当主であり、厳格な父親だったヒアシ様。
ところが孫のボルトやヒマワリには激甘のおじいちゃんになった謎の人物です(笑)
ストーリーはボルトへのプレゼントを考えるところからスタート。
その中でヒアシ様は「ゲマキ(激・忍絵巻)」という実在の忍びを題材としたカードゲームの存在を知ります。
忍びによって超激レアなど、ランクが設定されているのが特徴です。
ところが日向家当主の日向ヒアシカードは中途半端なレア度。
これはイカンと思ったヒアシ様は、自分を超激レアに押し上げるために高難度任務をクリアしようとするが…
詳細は読んでいただくとして、一言。
「ヒナタとハナビ、露天風呂で組み手しちゃダメ!」
途中からヒナタとハナビがどんな格好で組み手してるのか気になって、話が頭に入ってきませんでした!
ただ、ヒアシ様の気持ちに焦点をあてたのはグッド。
父として、当主として、祖父として…ヒアシ様も悩みながら前に進んできたんだなと想像させられました。
余談ですが、このエピソードで「ボルトのパンツは蛍光ピンクで夜光る」という衝撃の事実も明かされます(笑)
カルイはチョウジのどこに魅力を感じた?
第三章は、最も謎の多い夫婦。
チョウジとカルイ、チョウチョウの話です。
チョウジとカルイの馴れ初めを期待した人、残念。
具体的なエピソードはありませんでした。
今回は親子がテーマなので、一家を支えるチョウジが四苦八苦する姿が描かれていました。
大食い大会を通じて、様々な危機を乗り越えるチョウジ。
夫として、父としてどうあるべきか?
不器用ながら前に進んでいくチョウジ…という話です。
「大食い大会で危機ってなんだ?」と思った人は、ぜひ読んでくださいね。
この話のポイントは、カルイがチョウジのどこに魅力を感じたのかという点です。
はっきり断言されてはいませんが「ああ、こういう部分かな」と思わせてくれる、ほっこりしたストーリーでした。
史上最高に天然なサスケ
第四章はサスケとサラダ親子の話。
接している時間が少ない分、色々と苦労があるようです。
カカシ先生も登場します。
えー、この話はサスケのカッコよさは1%ぐらいしか出ていません。
父としての不器用さや天然さ99%という感じ。
原作やアニメでも天然なところがあったサスケですが、今回は大暴走してしまいました。
全部カカシ先生とイチャイチャタクティクスのせいです。
良かったところは、サラダの「火影になる」という夢に正面から向き合ったこと。
最後はきっちりしめるのは、さすがです。
シノ先生は幕間で大活躍
メインのストーリーにはほとんど出ませんが、存在感を発揮したのがシノ。
特にサスケとのやり取りは傑作!
ぜひアニメでやってほしいです。
詳細は伏せますが、ちょっとだけヒント。
シノはサラダの担任でしたよね。
そこでサスケが娘を思う父として、ある質問をするのですが…
「えー!それ聞いちゃう?」とサスケに突っ込む人多数。
さらには「この返しはシノにしかできない」と納得する人が続出しているとか、いないとか。
全体の感想
いかがでしょうか。
一部ではキャラ崩壊なんて言われ方をしていますが、よく読むと面白いところにスポットが当たっていて楽しいです。
特に日向ヒアシの話。
ヒナタやハナビには厳しかったのに、ボルトやヒマワリには甘くなった理由について触れられていた点がよかった。
時の流れをしみじみ感じる…
話の展開を楽しむというより「えっ、そこに注目するの?」という感じで楽しむ作品だと思います。
サラッと流し読みすると、面白いポイントを見逃しちゃいますよ。