東京に住みたいけど地震が怖い!リスクを少しでも減らすには

レインボーブリッジ

私の友達が東京に引っ越すか悩んでいます。

経済面は問題ありません。

友達が不安を感じているのは地震です。

この30年以内に大きな地震が来ると言われていますよね。

友達は小さいときに阪神大震災を経験しているので、地震への恐怖は人一倍強いです。

では東京行きは諦めるのか?

それももったいない話です。

東京に住みつつ地震のリスクを少しでも回避する方法を調べてみました。

リスク回避①埋立地は避ける

レインボーブリッジ

地震のリスクを少しでも減らしたいなら、住む場所の地盤が大事です。

同じ東京都内でも、地域によって地盤の強さは全然違いますよ。

東京都は江戸時代から海岸線の埋め立て事業を行っています。

昔は川や海だった埋め立て地は、どうしても地盤が弱くなりがちです。

では、どこだったら良いのか?

東京都都市整備局 地域危険度マップを見てみると、東京23区内で比較的安全な地域が5つあるようです。

・板橋区
・練馬区
・杉並区
・渋谷区
・目黒区

あくまでも「比較的」であって、絶対安全というわけではありませんのでご注意を。

この他、八王子市、多摩市、町田市あたりは地盤が強い地域と言われています。

これも「比較的」ですが…

地震のリスクを少なくしたいなら、この辺りで住む場所を探してみてはいかがでしょうか。

リスク回避②築年数に注目

住宅街

どんなに地盤がしっかりしていても、建物が貧弱では被害は大きくなります。

建物が強いか弱いかというのは、素人にはなかなか分からないですよね。

大雑把ですが、築年数である程度判断できます。

築年数が古いほど家賃が下がる傾向がありますが、最低限の安全は確保したいですよね。

基準になるのが1981年です。

この年の6月に法改正されて、新しい耐震基準ができています。

この基準ができる前と後では建物の強度が全然違うのです。

阪神大震災では大きな被害が出ましたが、倒壊した建物のほとんどが1981年以前に建てられたものです。

もちろん古い建物でもしっかり耐震化しているものもありますが、基本的には古い建物ほど危険です。

安い家賃の物件を探す場合でも、1981年以前のものは避けましょう。

できれば2000年以降の物件がおすすめです。

というのも、2000年にも木造住宅の耐震基準を大幅に強化する法改正があったからです。

阪神大震災の反省をふまえた法改正ですね。

この基準をしっかり守っている物件なら、首都直下型地震でも耐えられる可能性が高いです。

とはいえ、建物の強度は日頃の維持管理の良し悪しも大きな要素です。

壁のヒビや雨漏りなどを放置している建物は、設計当初よりも弱体化しているかもしれません。

築年数と最低限のメンテナンスをしているか。

物件を探す際に確認しておきましょう。

リスク回避③寝室の家具の配置に気をつける

洋服タンスを黒板シートでリメイク

地盤と建物の話をしましたが、これだけではまだ甘いです。

次に大事なのは家具の配置です。

どんなに建物が頑丈でも、寝室の家具の配置がダメなら危険なんですよ。

阪神大震災のとき、家具に押しつぶされて大怪我をしたり挟まれて身動きがとれない人が続出しました。

家具が出口を塞いでしまう場合もありました。

逃げ遅れて火事に巻き込まれた人が大勢いたのです。

特に重要なのが寝室の家具。

寝ているときは無防備ですから対策は必須ですよ。

・タンスが倒れてこないか

・シャンデリアなど、頭に落ちてきそうなものがないか

・家具が逃げ道を塞がないか

室内の安全を高めることができるのはあなただけですよ。

>>友人の熊本地震体験談はこちら

公共施設の耐震化は進んでいる

不安になるようなことばかり言っていますが、東京都は耐震化施策には熱心です。

駅、商業施設、学校などの建物の耐震化率は高いです。

マンションの建て替えも進んでいるので、街全体の地震への備えは高まってきています。

東京駅

地方では耐震化が進んでいないところもあります。

そう考えると、東京が他の地域に比べて特別に危険とは言えないと思います。

だから安心していいわけではないのですが、耐震化した建物が年々増えているのは心強いですね。

千葉や埼玉なら安全なのか?

「やっぱり地震が怖いから、千葉か埼玉に住んで通勤しようかな」

もしかすると、あなたはそう思っているかもしれません。

ただ、残念なお知らせがあります。

千葉や埼玉なら安全なのか?

答えはNOです。

関東

活断層は千葉にも埼玉にもあります。

そもそも、日本には未だに未知の断層があります。

関東のどこに住んでいても「ここなら絶対揺れない」という場所はないのです。

日本に絶対安全な場所はない

日本は地震の国です。

関東以外でも、どこにいても大規模な地震のリスクは常にあります。

阪神大震災や熊本地震についても、リスクは低いと言われていたのです。

低いと言われていたけど起こってしまった。

あなたが今住んでいる地域に大地震が起こる可能性もあります。

日本に住んでいるなら、どこで地震が起こっても不思議ではないのです。

地震

そう考えると東京に行くのを怖がるのはおかしな話なのかもしれません。

どんな暮らしをしたいのか?

まずはそこから考えるのが大事だと思います。

よく考えた結果、東京に住みたいと思う気持ちが消えないなら本物です。

不安だから辞めるなんてもったいないです。

今は防災マップもあります。

物件情報と照らし合わせれば、リスクを減らすことは可能です。

>>従兄弟が少ない貯金で上京した体験談はこちら

猪名川町のハザードマップで分からない地盤の話【地元住民目線でお話します】

猪名川町と防災

以前「猪名川町の交通の利便性」というお話をしました。

基本的に猪名川町は南部が発展していて、北部は不便です。

これから猪名川町に引っ越す人には安全性も気になりますよね。

台風・地震…自然災害に猪名川町は強いのか?

今回は南部を中心に、ハザードマップでは分からないことをお話します。

阪神大震災当時の猪名川町の被害はどうだったか?

まず気になるのが地震の話ですよね。

阪神大震災のとき猪名川町の被害はどうだったのでしょうか?

兵庫県の統計データ(平成18年5月19日消防庁確定)を見てみます。

死者0人、行方不明者0人、負傷者0人。

全壊0棟、半壊0棟、一部損壊1,334棟

建物の被害はとても少なかったです。

一部損壊についても、外壁の剥がれなど軽微なものばかり。

庭のブロック塀が壊れたお宅もありましたが、町内を歩き回ってもいつもと変わらない感じでした。

ただし当時は電気とガスが止まりました。

停電はすぐに復旧しましたが、ガスは1週間ぐらいかかったと思います。

それでも周辺自治体と比べると被害はとても少なかったです。

避難所で生活することもなく、自宅で過ごすことができました。

例えば隣の川西市を見てみると…

死者4人、行方不明者0人、負傷者551人(重傷75人)。

全壊554棟、半壊2,728棟、一部損壊6,041棟

すぐ隣ではこれだけの被害が出ています。

猪名川町は山間の土地ですので

揺れには比較的強い地盤だと言えます。

地盤はある程度の強さは感じますが、山が近くにあると土砂崩れの心配はありますね。

伏見台3丁目、白金1丁目、2丁目の一部地域は要注意です。

台風や洪水には強いのか

では、猪名川町は洪水には強いのでしょうか。

基本的に猪名川町は川の上流域ですので、浸水しにくい地域です。

過去の実績を見ても、田園地帯で一部浸水被害があったぐらいです。

住宅街で浸水被害はほとんどありません。

伏見台、松尾台、白金、若葉、つつじが丘なら浸水の心配はほとんどないでしょう。

土地が安くて便利なのはここ

猪名川町では白金、若葉、つつじが丘が人気エリアです。

イオンモールが近くにあるし、比較的最近整備されたこともあって大きな家が多いです。

ただし、土地の安さや利便性を考えると松尾台3丁目が穴場だと思います。

松尾台と白金では不動産の売値が1千万円以上違うこともあります。

最近引っ越してきた人は古い物件をそのまま使わず、新築を建てたりリノベーションする人が多いです。

注文住宅で理想のマイホームを建てたいなら松尾台は狙い目です。

伏見台2丁目付近もいいと思いますよ。

どちらも日生中央駅から近いし、周辺道路も広々しています。

松尾台の様子

注文住宅を建てるときには、複数の業者を比較して決めてくださいね。

業者によって得意な工法が全然違いますし、値段も違います。

猪名川町は冬は結構冷えますので、私がこれから建てるなら断熱性を重視した家を建てたいです。

タンスの転倒防止で突っ張り棒は危険【友人の熊本地震体験談】

個人事業主

熊本地震の報道を見て、

改めて日頃からの備えの大事さに気づかされます。

実は今回の地震で、私の友人も被災しています。

その友人から、タンスの転倒防止の盲点について

教えられたことをお話します。

突っ張り棒で家具の転倒防止は危険だった

タンスや食器棚の転倒防止に、

突っ張り棒を使っている人は多いと思います。

私の友人も突っ張り棒で家具を固定していたのですが、

今回の地震でこんなことになりました。

タンスの転倒防止に突っ張り棒を使うと天井に穴があいた

なんと!天井に穴が空いています。

タンスが倒れそうになったときの力が

突っ張り棒の1点に集中した結果です。

友人は突っ張り棒2本で固定していたそうなんですが、

片方は天井に穴が空いて外れ、

もう片方は飛んでしまったんですって。

結果的にタンスは倒れなかったんですが、

次に大きな地震が来たら耐えられません。

タンスの転倒防止は発泡スチロールがおすすめ

タンスの転倒防止グッズはたくさんあります。

今回の友人の話を参考にすると、

力が狭い面に集中するグッズは避けたほうが良さそうです。

できるかぎり広い面で家具を固定するグッズがいいですね。

私は今回、自宅のタンスを発泡スチロールで固定しました。

発泡スチロールは安い・軽い・加工が簡単・クッション性がある。

家具の転倒防止にはもってこいだと思います。

発泡スチロールでタンスの転倒防止

100均グッズで見栄えを良くする予定

タンスの転倒防止だけを考えるなら、

上の写真のようにタンスの上の空間を全て埋める必要はありません。

壁側半分を発泡スチロールで埋めれば

転倒防止は可能です。

私は、タンスの上のホコリを予防する効果も狙って

このように全部を埋めました。

ただし、これでは発泡スチロール丸出しでオシャレではないですね。

また今度、100均のインテリアシートで

見栄えを整える予定です。

>>タンスを100均でオシャレにしてみた