ハロウィンが日本で定着した理由【経済効果を上げるための企業戦略】

ハロウィン

ハロウィンをテレビで見る機会が増えてきた

日本でハロウィンが話題になることが増えてきましたね。

ディズニーランドなどのテーマパークがきっかけとも言われていますが、それだけでは説明できないほど急速に広がっています。

実は、日本のハロウィン定着の背景には各業界の企業の戦略があったんです。

企業にとっての9月から11月は苦境の季節

「今年は景気が良い・悪い」ってよく言いますよね。

実は、景気って1年の間でも上がったり下がったりしています。

例えば、7月や12月はボーナスが支給されて消費がグッと増えます。

矢印

月によって上下を繰り返す景気。

ハロウィン定着前は、9月から11月の3ヶ月は企業にとって苦しいシーズンでした。

景気が急上昇する12月まで、消費がグッと下がってしまうんです。

もちろん業界によっては秋が繁忙期のところもありますが、この9月から11月までのシーズンをどう乗り切るかが、企業の1年間の業績を大きく左右します。

そこで経済界が着目したのが、ハロウィンだったんです。

ハロウィンの経済効果は年々拡大中!

2014年、ハロウィンの経済効果は1000億円を超えたと言われるようになりました。

これは、バレンタインの約半分程度の経済効果です。

ハロウィン

しかも、この経済効果は年々拡大しています。

2016年には、とうとうバレンタインを上回ってしまいました!

ハロウィンを取り入れる業界はどんどん増える

現在の日本のハロウィンは、コスプレなどのサブカル系、お菓子などのスイーツ関係、ハロウィン関連グッズの雑貨系の業種がほとんどです。

しかし、今後は観光分野などを中心に色々な分野に浸透していくと思います。

ハロウィンはバレンタインと違い、同性の友達と盛り上がることができます。

成長の余地はまだまだありそうです。

バレンタインも同じですよね。

最近ではチョコレートだけでなくスイーツ以外のギフト系にもバレンタイン企画が広がっています。

「バレンタインには温泉だ!」というキャンペーンをした旅館も出てきていて、もはやどんな分野でもイベントに乗っかっています。

日本は元々お祭り好きの国ですから、一度楽しみ方を覚えてしまったら止まれないでしょう。

なぜ食欲の秋なのか?由来は故事成語だった

干し柿

猛暑で弱った体を癒してくれる秋。

秋を表現する言葉の中に「食欲の秋」という言葉がありますね。

由来を調べてみると、食欲の秋はかなり古くから使われてきたことが分かりました。

食欲の秋の由来は紀元前の漢詩だった

「食欲の秋」という言葉は、

故事成語の「天高く馬肥ゆる秋」が由来だと言われています。

馬

この故事成語はかなり古い歴史があって、

なんと紀元前までさかのぼります。

古代中国の漢書「匈奴伝」では、次のような言葉が出てきます。

匈奴、秋に至れば、馬肥え弓勁(つよ)く、即ち塞に入る」

匈奴とは、中国より北側の地域を拠点としていた遊牧民族で、

たびたび中国に侵入し攻めてきていた種族です。

匈奴伝の言葉は、

「秋になると馬が栄養をたっぷり蓄える。

 匈奴が攻めてくるから備えろ」という意味です。

「天高く馬肥ゆる秋」の由来は、ずいぶん物騒な意味があったんですね。

こうした有名な漢詩や、

馬=よく食べる動物というイメージから

実り多き秋を表す言葉に変化していったんです。

秋に肥えるのは人間も同じ

気温が下がって過ごしやすくなってくると、

夏バテで弱った消化器官が元気になってきます。

また、夏は体温を上げる必要がないので

基礎代謝が下がっている状態です。

基礎代謝が上がる前に食べると、

どんどん脂肪になっちゃいます。

aki0808

厳しい冬を乗り越えるために

遺伝子に刻み込まれた仕組みなんですけど、

今の時代では余計なシステムですね(;_;)

この前学者が話していたんですが、

人類は2万年飢餓に苦しんできたので、

あと2万年「飽食の時代」が続けば、

食べても太りにくい体質の人が増えるかもしれないんですって。

そんなに待てません…!