弓道の自主練習は何をすればいい?こっそり上手になるために

当ブログでは何度も弓道についてお話しています。

過去の話を読んでくれた人から、こんな質問が届きました。

「私の部活は、土日が自主練習日です。

一日中ずっと的前に立つこともありますが上達しません。

自主練ではどんな練習をすれば良いのでしょうか。」

自由に練習できる日にどんな練習をすればいいのか。

私の体験談を話したいと思います。

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射込むのは48射で十分

自主練って良いですよね。

私も大好きでした。

朝から暗くなるまで、思う存分自由に射ちまくる!

弓道と自主練

調子がいい日は止まらないんですよねえ…

おかげで早気になって大変でした。

弓道の上達には練習量が欠かさませんが、一人だけで射込むのは1日48射ぐらいで十分です。

アドバイスしてくれる人もいないのに、朝から晩まで射ち続けるのは早気や癖を固めるだけ。

逆効果です。

自分なりに色々とチェックしているつもりでも限界があります。

少なくとも「普通に」的前に立つのは12射×4回で十分。

残った時間は、ちょっと違う練習方法を試してみるのはどうでしょう。

打ち起こし・大三を1分キープ

的前練習を自由にできるなら、おすすめの練習があります。

大三(打ち起こし)で1分間キープする練習です。

弓道

大三の状態で1分間我慢して、引き分けせずにゆっくり弓を戻します。

この練習の狙いは胴造りと手の内の確認です。

胴造りが歪んでいると体がふらついてバランスをとるのが大変です。

腰が左に回ってしまう人は、右腰の後ろ側が疲れるはず。

背中が反ってしまう人は息苦しくなることでしょう。

手の内の確認というのは、小指の締めが緩んでいないかの確認です。

弓を戻した時、弦が腕に近づいていたら緩んでいる証拠。

手の内で親指が曲がる

例え腕をうたなくても、前に外すことが多くなるでしょう。

私はこのような静止練習を重視しています。

以前「自宅でできる練習メニュー」を書いたときには、ゴム弓を使った静止練習を紹介しました。

理屈はあれと同じです。

普段よりゆっくり動いたり長い時間静止すると、普段は気づかない体の動きに気づけます。

どこに力が入っているか?

無理な体の使い方をしていないか?

疲労や痛みという形ではっきり分かるのが最大のメリットです。

大三で乱れていれば引き分けも会も精度が落ちます。

暴発しないように気をつけて、試してみてくださいね。

最初は素引きでも良いと思います。

矢をつがえると感じ方が変わるので、できれば両方試してください。

斜面の人は弓構えをキープ

私は日置流印西派なので斜面打ち起こしです。

斜面打ち起こしの人は、弓構えの状態で1分キープしてみてください。

斜面打ち起こしは押し先行を作りやすいのが長所。

しかし、胴造りが流れやすいのが短所です。

私の場合は、的中率が5割前後のときは弓構えや大三で静止するとフラフラしていました。

的中率が7割を安定して超え始めてからは、ふらつかなくなりました。

弓構えで体が流れれば取り戻すのは至難の業。

斜面打ち起こしの人は、弓構えや打ち起こしの途中の胴造りには細心の注意を払いましょう。

引き分けを途中で止めてみる

弓道

静止練習は射法八節の区切りだけで行うものではありません。

時には中途半端な場所で静止する練習も勉強になります。

例えば引き分け。

矢を目の高さまで下ろしたときに1分静止してみてください。

静止した後は、暴発しないようにゆっくりと弓を戻します。

手を顔の方向に引きつけすぎていれば、そもそも静止できません。

手が震えたり、どんどん縮んでしまうことでしょう。

震える

外に回しすぎている人も1分キープは大変です。

右手は震えるし、肩や背中がつりそうになるかもしれません。

弓を戻した後は手の内も確認してくださいね。

小指が緩んだら、的中率はガタ落ちです。

引き分けで止めたり戻す練習は、暴発の危険があります。

いつ矢がとんでも大丈夫なように、狙いを的から外さないようにしてください。

>>弓道と手の内の小指の締めについて

スクワットと体幹トレーニング

あなたは筋トレをしていますか?

強豪校なら体力トレーニングを取り入れているところも多いのですが、全くしない学校も多いと思います。

もったいないですよ。

「弓道は力で引くものではない」なんて言いますが、私が見てきた限りでは鍛えたほうが的中率が上がります。

心技体という言葉がありますよね。

どの武道でも、心技体の充実をめざしています。

ところが不思議なことに弓道では「体」が軽視されがちです。

射型という「技」と、メンタル的な「心」が語られることが多いと思いませんか?

弓道仲間と体の鍛え方について語り合うことは少ないと思います。

そこまでハードな筋トレでなくても良いのです。

スクワットを20回×3セットとか、体幹トレーニング(ワニのポーズ)などを毎日するのがおすすめです。

スクワット

腕立て伏せも良いのですが、まずは下半身や体幹を鍛えるのがおすすめです。

足腰が弱いと的中率は安定しません。

常に思い込みを探そう

いかがでしょうか。

弓道の練習は、常にトライ&エラーの繰り返しです。

自分が思う正しい動きが本当に正しいのかどうか?

試行錯誤しながら思い込みを探し、修正するしかありません。

できれば常に誰かに見てもらうのが良いのですが、無理なら静止練習を試してみてください。

全ての動作を倍の時間をかけて行う「ゆっくり練習」もおすすめです。

>>弓道は背中で引く方法を意識すると危険!泥沼にはまらないために

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