高級ブランドの路面店の入口などで見かける、ドアマン。
探せば求人もチラホラあるので、気になる方も多い仕事なのではないでしょうか。
簡単そうな仕事にも思えるし、華やかなようにも見えるけど、実際には何かつらいことはあるのか?
詳しく知りたい方のために、実体験からドアマンのつらい点について解説します。(別記事では魅力・メリットも解説しています。)
本ページはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク姿勢を保つのがつらい
初めてドアマンに従事する方が口を揃えていうのは、きっちりとした姿勢を長時間保つのがつらいということです。
ドアマンの基本姿勢は、気をつけの姿勢か、気をつけから前で手を組む姿勢。この姿勢を、1~2時間程度はキープし続けなければいけません。
普段、姿勢が悪い方にとっては、なかなかにつらいことです。
ただ、土木作業や引っ越し作業などの肉体労働に比べるなら、つらいと言っても全然平気。
私は事務系からドアマンに転職したのですが、肩が凝るとか、窮屈とか、そういうつらさはありますが、十分に耐えられるつらさだと感じました。
さらに言えば、ドアマンは全くの直立不動というわけではありません。
ドアの開閉時に一歩二歩ぐらいは動けます。
また、お客様が周辺にいないときなどは、その場で小さく足踏みしたり、肩を動かしてほぐしたり、ある程度は体を動かせます。
ドアの外側の周辺を確認するために、体ごと左右に方向転換することも可能です。
ウロウロしたり、だらしない姿勢になったりするのはダメですが、小さく動く程度なら問題なくできますよ。
足裏・ふくらはぎの蓄積ダメージがつらい
ドアマンの肉体的につらい点は、仕事中の窮屈さだけではありません。
直立姿勢を長くキープすると、足裏やふくらはぎに疲れが蓄積されていきます。
立ち仕事全般に言えることではありますが、これが結構つらいですね。
特にドアマンは、仕事中の動きが少ないうえに、クッション性の低い革靴を履いて長時間立ち続けます。足裏やふくらはぎへの負担は結構大きいので、対策は必須です。
私の場合は、クッション性の高いインソールをあれこれ試しました。
さらに、革靴もより履き心地を重視して選ぶようになりましたね、最近は見た目は革靴だけど、スニーカーに近い履き心地のモノなどもあるので、大変助かります。
ふくらはぎについては、休憩時間や寝る前にマッサージしたり、ストレッチしたりして対策しています。
足裏やふくらはぎのケアについては、別記事で詳しく解説する予定ですので、気になる方はそちらもご覧ください。
眠気に対抗するのがつらい

眠気がつらいなんていうと、何を甘えたことを言ってるんだと思われそうですが、実際やってみると、眠気に対抗するのはとても大変です。
特に大変なのは、腕時計や宝石など、何百万、何千万もする商品を扱うような店舗。超高級品を扱う店舗になると、1時間に1組しかお客様が来ないこともよくあるので、どうしても眠くなりがちです。
服やバッグを扱っている店舗なら、お客様の出入りが結構あるので大丈夫なのですが、お客様が少ない店舗では対策必須です。
ウトウトしていて、お客様がドアの前に来ているのに気づかない、こんなことが起これば、ドアマンの存在意義が疑われてしまいます。
クレームが来て、そのブランドでは出禁になるドアマンもチラホラいますよ。
別記事にて、私がやっている眠気対策について解説する予定なので、気になる方はそちらもご覧ください。
話せないのがつらい人もいる

ドアマンの仕事は周囲の警戒と、ドアを開閉してお客様をご案内すること。
基本的には接客対応をすることはほとんどないので、声を出すのは「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」のときぐらいです。
この話す・声を出す機会が少ないことをつらいと感じる人も結構います。
ドアマンはブランドのスタッフに話しかけられることがないかぎりは雑談なんてできませんから、長時間黙っていることは覚悟する必要があります。
もちろん、独り言もNGです。
周囲に聞こえないぐらい小さい声での独り言ならOKと言いたいところなんですが、実際には難しいですよ。
高級ブランドの店舗は、お客様がいないととても静か。
小さな独り言でも、スタッフの人に聞こえてしまうことが多いので、黙ることに苦痛を感じる方は、ドアマンという仕事はつらいかもしれません。
お客様の話が楽しすぎてつらい
話が楽しすぎてつらいってどういうことだと思われた方もいるかもしれません。
先ほどの話せないという話とも関連するのですが、ドアマンは基本的に接客をしてはいけません。
当然、ブランドのスタッフと、お客様との会話に加わることもNG。でも、高級ブランドの店は静かなので、会話はよく聞こえてくるんですよ。
高級ブランドに来るお客様は、経営者や投資家など、貴重な経験を持つ方が多め。面白いお話をされる方も多いので、つい聞き入ってしまいがちです。
でも、笑ったり、えー!?っと声を出してリアクションしたりするのはNG。どんなに面白いギャグが炸裂しようとも、声を出してリアクションすると会話の邪魔になってしまいますから。
ただ、私は過去に一度、つい笑ってしまったことがあります。お客様もドアマンにウケたのが嬉しかったのか、私まで会話に巻き込もうとしてきて、かなり焦りました。
高級ブランドのお客様には、相手をリラックスさせる話術に長けた方もいます。そのような方が来た際でも、緊張感を持ってドアマンの仕事を続けることを心がけましょう。
不安に向き合うのがつらい

ドアマンという仕事は、お客様が来店されない限りは、外を見張りつつ、ただ立っているだけです。
考え事をする時間がたっぷりとあります。
ただ立っていると、いろいろな不安が押し寄せます。
「このままこの仕事を続けていていいのか」
「お客様と自分との経済格差があまりにも大きい」
ドアマンの仕事を続けていても、分かりやすい成長はなかなか感じられません。スキルが増えたり磨かれたりとか、そういう機会はあまりありませんから。
毎日、ドアの前に立って警戒・案内するだけ。
そう思うと、どんどん不安が大きくなる人がどうしても出てきます。特に若い人は、この不安が焦りにつながりがちです。
不安を解消するには、実際に行動するのが一番だと私は考えます。
副業を始めたり、投資を始めたり、転職サイトに登録したり、ドアマンの仕事を続けながら、いろいろと行動してみるのもよいと思いますよ。
ドアマンならではの魅力もある
この記事ではドアマンのつらいところばかりお話しましたが、当然、ドアマンにはこの仕事にしかない魅力があります。
特にノルマや締切に追われて消耗している人には、ドアマンという仕事は天国に感じることも多いですよ。
魅力について語りだすと長くなるので、後日、別記事で詳しくまとめる予定です。


