弓道と食事の関係【こんな人は試合で損しているかも】

弓道と食事

弓道の公式試合は、1日かかることが多いですよね。

集中力を持続するのは大変です。

ところで、試合当日の昼食はどうしていますか?

私自身の経験や周りの人を観察していると、食事と的中率には関係性があるように思います。

今回は、食事に焦点をあててお話します。

食事と的中率の関係に注目したきっかけ

昼食と午後の的中率には、関係性があります。

統計をとったわけではありませんが、断言できます。

というのも、私が試合当日の食事で大失敗したことがあるからです。

私が高校生の頃です。

うちの弓道部では、部内で毎月1回「月例射会」を行っていました。

高校生

身内だけの非公式戦ですが、当時人数は50人を超えていました。

なかなか白熱していましたよ。

弓道部の道場は狭くて、同時に5人立つとギリギリです。

12射するのですが、校内戦といっても1日がかりでした。

そんな月例射会の昼休憩。

そこで調子に乗った私が、大失敗してしまったのです。

ちょっと恥ずかしいのですが、失敗エピソードをご紹介します。

牛丼大盛りで大失敗した私

あれは、私が高校2年生の頃でした。

その日の午前中が終わった時点で、私の成績は8射7中。

当時の私の的中率は良くて7割ぐらい。

8射7中なんて滅多にありません。

まさに絶好調!

とても気分が良かったのを覚えています。

このまま最後までできたら良かったのですが、残念ながら次の出番は昼休憩後です。

お昼ごはんを食べなければいけません。

当時の私は少食でした。

普段、お昼ごはんは菓子パン1個か2個食べるぐらい。

それで十分戦えたのです。

ところがその日は絶好調。

浮かれていたんでしょうね…

高校の近くにある牛丼屋まで行って、牛丼大盛りを食べたのです。

牛丼

「さあ、残り4射。

最悪でも3中して、12射10中にしないとな。」

ところがです。

いざ自分の番が回ってくると、何かが違う…

午前中、あれだけ高精度を誇っていた自分の射はどこへやら。

矢所が乱れます。

結果は4射0中。

トータルで12射7中です。

終わってみれば平凡な成績。

とてもガッカリしました。

ガッカリ

弓道は満腹でも空腹でもダメ

この失敗のあと、私は試合当日の昼食に気を使うようになりました。

そこで色々と試して気づいたことがあります。

まず、昼食で満腹まで食べるとダメです。

私の場合、的中率が4割ぐらいダウンすることが分かりました。

全ての人に当てはまる保証はありませんが、満腹状態は思った以上に的中率を下げます。

逆に、昼食を抜いたらどうか?

試してみましたが、これもダメです。

空腹の状態では、的中率は2割減ぐらい。

満腹状態よりはマシですが、プラスにはなりませんでした。

食事抜きで試合に出るのはおすすめしません。

色々な人を見てきましたが、結構この法則は良い線行っている気がします。

あなたはどうでしょうか。

早食いの人は的中率ダウン

弓道と食事の関係性。

食事の量以外にも、気づいたことがあります。

食べるのが早い人。

昼食後の的中率下がっていませんか?

弓道

色々な人を観察して気づいたのですが、食べるのが早い人ほど後半に失速しがちです。

皆中、皆中、残念とか。

「なんでだー!」って叫んでる人は、早食い率が高めでした。

普段から人より食べるのが早い人。

試合当日のお昼ごはんだけは、よく噛んでゆっくり食べてくださいね。

少食の人はペースが崩れない

弓道の的中率を下げないためには、お昼ごはんは「腹6分目」をおすすめします。

私自身の経験上「まだまだ物足りないけど空腹ではない」状態が1番的中率が良かったです。

弓道

的中率が安定している人を見ていると、ほとんどの人がお昼は少食です。

どか食いして安定している人は見たことがありません。

試合当日は、普段のお昼ごはんより少なめにしましょう。

自分の番が終わってから、こっそり間食すれば良いんです(笑)

個人的にベストだった昼食

では、具体的にはどんな昼食がベストなのか?

個人的にベストだった食事を2つ紹介します。

・おにぎり1個+味噌汁

・菓子パン1個+チョコレート

かなり少ないですよね。

でも、私の場合はこれぐらいにしないと的中率が下がることが多かったのです。

ちなみに味噌汁は、コンビニでお湯をもらったりスープポット(保温ランチジャー)で持参しました。

スープジャー

面倒なときは、菓子パン1個とチョコレートを少々。

チョコパワーは弓道でも通用しますよ。

あなたのベストな昼食を探せ

いかがでしょうか。

試合当日の昼食と的中率。

研究してみると面白いかもしれませんね。

昼食の具体例を紹介しましたが、これはあくまでも「my best」です。

あなたの適正量は違うかもしれません。

昼食後すぐ練習する日があれば、試してみてください。

普段から、どれぐらい食べたらどう変化するのか意識すること。

そうすれば「your best」が見つかることでしょう。

頭の中は、常に弓道弓道!

>>弓道で集中力を高める方法は?昔の武士の話がすごい

弓道で集中力を高める方法は?昔の武士の話がすごい

弓道

弓道は集中力が大事だとよく言われます。

「己との戦いだ」

こんな風に言われたことありませんか?

みんな簡単に言いますが、実際どうすればいいのでしょうね。

悩んでいる人のために、私なりの解決方法をご紹介します。

「集中」を勘違いしていると言われた

私は日置流印西派摂津系です。

高校生だった当時、師範によく怒られました。

弓道で無心

「お前は集中という意味を勘違いしている」

当時の私は、一心不乱に的に向かうことが集中だと思っていました。

でも、師範から「ある昔話」を聞いて考え方が変わったのです。

集中力アップで自滅した武士の話

ロウソクの一点凝視法って知っていますか?

昔から行われていた集中力アップの方法です。

己の心の内と向きあうことができるので、世界中で行われていました。

ロウソク

方法は実にシンプル。

ただひたすら、ジッとロウソクを見つめる。

その昔、この方法を徹底的に実践した武士がいたそうです。

師範から聞いた話の概要をザックリまとめると…

「江戸時代中期、ある若い武士がいました。

その武士の弓の腕前は一級品。

練習では、ほぼ百発百中だったそうな。

弓道と武士

ところが、勝負ごとになると全くダメ。

勝負がかかった最後の1射を、必ず外してしまう。

若い武士は悩みました。

己の弱さをどう克服すればよいのかと…

そこで、目をつけたのがロウソクの一点凝視法。

己の弱さを見つけ、退治したい。

来る日も来る日も凝視し続けたのです。

ロウソクと弓道

ロウソクの炎を見つめる生活を続けるうちに、武士にある変化が起こりました。

考えることは弓のことばかり。

仕事中も上の空。

弓道に魂を捧げているかのようでした。

そして、弓の練習方法も変化しました。

夜中、ロウソクの炎を的にして行うようになったのです。

そんな生活が半年ほど続いたある日。

集中力アップの成果を試す機会がやってきました。

仲間とのお遊びの射会。

負け続けていた勝負の場です。

武士には絶対の自信がありました。

集中力を会得した自分が負けるはずがないと…

ところが、ここで異変に気づきました。

昼間だというのに、的がよく見えない。

どこを狙えばいいのか分からない。

弓道と就活

結局、勝負は惨敗。

そこで武士は初めて気づいたのです。

自分の目に異常が起きていることを…

ロウソクの炎を長時間見つめる生活のせいで、視力が低下していたのです。

武士は集中力に執着するあまり、健康な目を失ったのです。」

この昔話の教訓

この話が実話か創作か。

本当のところは分かりません。

ですが、この昔話には重要な教訓が含まれています。

「集中力」と聞いて、あなたはどんなイメージをしていますか?

周囲のことが目に入らず、自分と的だけを意識する。

これが集中でしょうか?

弓道と集中力

では「緊張で周りが見えなくなる」状態との違いは?

この昔話の教訓は、まさにこの点です。

集中力は、自分の殻に閉じこもることではない。

師範が私に伝えたかったのは、このことだったのだと思います。

そもそも何に集中するの?

的しか目に入らない状態が集中だと思っていた当時の自分。

それは違うというのが、師範の教えでした。

「猪突猛進と集中は違う。

自分を見失い、周りが見えていないのは集中ではない。」

的

まさに目からウロコ。

私の弓道人生のターニングポイントだったかもしれません。

では、正しい集中って何なの?

私はこう解釈しました。

「五感を研ぎ澄まし、自分も含めて周囲の状態を客観的に見ること。」

・足先から頭のてっぺんまでの状態

・弓の動き

・前後の人の動き。

・風

・的の周囲

・応援している人達

集中力が増すと、自分を含めて周囲の状況を客観的に見れるようになります。

弓道と集中力

集中していない人ほど、1つのことしか見えていません。

「応援してる人たちの視線が気になる」

「他校の応援の声が気になる」

「まぶしい」

「手が震える…どうしよう」

1つの物事に意識を引きずられて、客観的に見えていない。

弓道の集中力は、周囲の状態を冷静にキャッチすること。

シャットアウトして自分の殻に閉じこもろうとするのは逆効果です。

集中したいときこそ、周囲をくまなく観察する。

そして、その中にいる自分の状態も観察する。

こういう意識が必要だと思います。

試合直前に一人でジッとする人は弱い

ちょっと抽象的な話が多いですね。

ここで、もっと具体的な話をしたいと思います。

集中力を手軽に高める方法。

実は、科学的に実証されているんですよ。

方法は2つ。

・仲間と会話する

・軽い有酸素運動をする

弓道と友達

理由は、Youtubeのこの動画を見ればわかると思います。

ドーパミンの分泌が集中力に関係しているそうです。

共感できますか?

私は「なるほどな」と思いました。

初皆中が有酸素運動後だったからです。

私の初皆中も有酸素運動後だった

弓道

私が高校2年生のころ、試合前はいつもピリピリしていました。

「集中したいから、一人にしてくれ」

偉そうに、仲間を遠ざけていたんです。

今思うと、ちょっと中二病が入っていて恥ずかしい…

でも当時は真剣です。

「一人にならないと集中できない」と思っていました。

ところが、その考えが大きく変わる出来事がありました。

その日は、学校内の月例射会。

お昼ごはんを外に食べに行ったら、混んでいて予想以上に時間がかかったのです。

慌てて自転車で戻ると、開始ギリギリ。

10分は休憩できたのですが、足はパンパン。

ようやく息が整ってきた頃に、自分の番がまわってきました。

「こんな状態じゃ絶対ムリだ…」

絶望的な気持ちでした。

弓道と集中力

ところが、結果はなんと皆中!

今までずっと皆中できず悩んでいたのに、あっさりできてしまいました。

もしかすると、自転車で有酸素運動効果が出たのかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか。

弓道で集中したいときは、一人孤独に殻に閉じこもるのは絶対にNG。

・軽く走る

・体操する

・踊る

・仲間と話す

体を動かし、周りとコミュニケーションをとるのが1番の近道です。

そして、本番では自分と周囲を客観的に観察すること。

そうすれば、冷静に対処できるようになります。

でも、客観的に観察ってどうやるのでしょうか?

実は簡単な方法が1つあります。

詳しくは「弓道で緊張しない方法」にまとめています。

良ければそちらもご覧ください。

弓道で皆中するコツは?できない人とできる人の考え方の違い

弓道

「皆中」っていい響きですよねえ。

試合中に初めて4射皆中したこと、今でもよく覚えています。

実力が上がってくると、何度もチャンスが巡ってきます。

○○○…

残りの1本、なぜか中らない。

もうあと一歩が出ない人と、すんなり皆中できる人の差ってなんだと思いますか?

“弓道で皆中するコツは?できない人とできる人の考え方の違い” の続きを読む