ガクアジサイの花言葉の由来【なぜ謙虚なのか】

ガクアジサイ

雨の中でしっとりと咲く日本原産のガクアジサイ(額紫陽花)。

一般的にイメージするホンアジサイの原種で、

ホンアジサイと比べると花の咲き方が違います。

ガクアジサイの花言葉はなぜ謙虚なのか?

ガクアジサイの花言葉は「謙虚」です。

なぜ、花言葉が謙虚なのか。

調べてみたところ、由来については2つの説がありました。

①自生していた場所が由来

ガクアジサイが自生するのは、関東地方、中部地方、伊豆諸島、小笠原諸島などの暖地の海岸の斜面や、高台の森の奥地などです。

ガクアジサイ

人目にあまりつかない場所で、ひっそりと咲いていることが多いことから謙虚が花言葉となったと言われています。

Youtubeに伊豆東海岸に自生するあじさいの写真を集めた動画がありました。

謙虚に咲いている様子がよく分かるので貼っておきますね。

②花の姿が由来

2つ目の説は、ホンアジサイとの対比から付けられたというもの。

ガクアジサイは本来の花の部分「両性花」のまわりに、装飾花が少しだけついています。

ガクアジサイ

一方、品種改良を重ねたホンアジサイは、ガクアジサイの中心部分も全て装飾花になっていて、手まりのような一つの大きな花に見えます。

ホンアジサイ

ホンアジサイと比べ、ガクアジサイの控えめに咲く様子から謙虚という花言葉が付けられたと考えられています。

お寺にアジサイが多い理由

日本では、お寺の周辺にアジサイを見かけることが多いですね。

これは、まだ医療が発達していなかったころの習慣の名残なんです。

当時は梅雨の季節は寒暖の差が激しく、

病に倒れあの世に旅立つ人が多かったそうです。

残された人たちは慰霊のために

寺の近くにアジサイを手向けました。

お寺のまわりのアジサイには、

昔の人たちの愛情が込められているんですね。

ホタルブクロの花言葉の由来【どうやって決まるのか】

ホタルブクロ

初夏に咲くホタルブクロ。

その控えめな姿は、

人を優しい気持ちにしてくれますね。

今回はホタルブクロの花言葉の由来についてお話します。

ホタルブクロの花言葉

ホタルブクロの花言葉は、「正義・貞節・忠誠・感謝・愛らしさ・忠実」です。

愛らしさや貞節などはお花のイメージにぴったりですが、

正義というのはちょっと意外ですね。

この花言葉、どんな由来があるのでしょうか?

花言葉の由来

ホタルブクロの花言葉は、花が教会の鐘を連想させることが由来であると言われています。

教会

神への「忠誠」「感謝」

信仰心を守る「正義」

そして、神の下で生きる神の子の「愛らしさ」

こういった言葉が花言葉として定着してきました。

そもそも花言葉って誰が決めるの?

花

花言葉は、古代のギリシャやローマの時代にすでにあったと言われています。

しかし、花言葉は世界共通ではありません。

各国、民族、地域によって変わってきます。

また、時代によって変化することもあります。

例えば青いバラは「不可能」を意味する花言葉でしたが、遺伝子改良で青いバラが生産できるようになり、「夢かなう」という花言葉が新しく取り入れられました。

青いバラ

日本の花言葉は、世界各地から入ってきた花言葉が混ざっていることが多いです。

なかには不吉な言葉、嫌な言葉が入っていることもありますが、

日本花普及センターが親しみやすい新しい花言葉をつくって、

普及に努める場合もあります。

花言葉は人の数だけある

花は、古くから人を惹きつけ、心の象徴として親しまれてきました。

そのため、その時代、その地域の人たちがどんな暮らしをしてきたか、

どんなことを大切にしてきたかで、花言葉も移り変わってきました。

我が子に名前をつけるように

自分だけの花言葉をつけてもいいのです。

それぞれのお花についた花言葉から、

先人たちがどんな思いを抱いていたのか想像するのも

ロマンチックなことですね。

光化学スモッグの症状とは【熱中症と勘違い注意】

光化学スモッグのイメージ画像

日差しが強くなってくると

「光化学スモッグ注意報」が発令されることがあります。

光化学スモッグによる症状がどんなものかご存知ですか?

あなたが熱中症だと思っていた体調不良、

実は光化学スモッグの影響だったかもしれませんよ。

光化学スモッグの症状とは

光化学スモッグで起こる症状は、

軽度の段階では目が痛くなって涙が出てきたり、

喉が痛くなって咳が出たりします。

光化学スモッグのイメージ画像

ひどくなってくると皮膚が赤くなったり、

息苦しくなったり、

めまいや頭痛、発熱が起こります。

さらに重症化すると手足のしびれや

嘔吐、意識障害を引き起こすこともあります。

熱中症と勘違いすることも

光化学スモッグが多い時期は、熱中症が多い時期と重なります。

大抵の場合、

暑い時期に顔を真っ赤にして気分が悪そうな人を見たら、

「大変だ、熱中症になってる!」と思い込んでしまいがち。

熱中症の人のイラスト

急な体調不良を訴える人を見つけた場合は、

目や喉の不調がないか確認しないと、

適切な応急処置ができない可能性があります。

光化学スモッグの応急処置

光化学スモッグによる体調不良だった場合は、

まず顔や目を洗い、可能であればシャワーを浴びさせましょう。

シャワーを浴びる人のイラスト

体をきれいにした上で

室内など空気がきれいなところで安静にすれば、

症状が改善する場合が多いです。

光化学スモッグは

空気中の窒素化合物と太陽光線が科学反応を起こし、

有害な物質が発生している状態です。

体に付着した物質を除去しないと症状が良くならないので注意が必要です。

熱中症と勘違いして体を冷やすだけで

症状の原因物質を除去しないままにした結果、

光化学スモッグの症状が重症化するケースが毎年発生しています。

これからの季節、くれぐれもご注意を。