背部褥瘡とは【床ずれで手術がなぜ必要なのか】<桂歌丸氏のニュースより>

桂歌丸さんが背部褥瘡の手術で

入院するというニュースが流れました。

背部褥瘡は簡単に言うと「床ずれ」なんですが、

手術が必要ってどういうこと?

症状について調べました。

背部褥瘡の症状とは

皮膚に流れている血管は細いため、

圧迫などで血流が滞ったり、

血管自体がつぶれることもあります。

血流が滞れば、

皮膚の組織に栄養が回らなくなります。

一時的な圧迫などが原因の場合は

圧迫をやめればすぐ回復します。

しかし、長期間栄養状態が悪かった場合や

加齢が原因の場合は自然には回復しません。

皮膚の組織に栄養が回らなくなれば、

栄養が足りない部分は壊死してしまいます。

「床ずれ」というと大したことはなさそうが、

ほうっておくことはできない重大な症状です。

床ずれのイラスト

手術が必要な状態とは

一時的な寝たきりなどで背部褥瘡の症状が出た場合は、

手術をする必要はありません。

しかし、桂歌丸氏は手術が必要とのことでした。

桂歌丸氏の場合は骨折などの影響で、

筋肉が落ちてしまったことが原因だと考えられます。

筋肉が落ちてしまうと、

その部分の血流が悪くなりやすく、

周辺の皮膚の栄養状態が悪化しやすくなります。

加えて高齢であることから、

血管自体も脆くなってくるため、

少しの圧迫や摩擦、ズレなどに対する抵抗力も弱くなってきます。

このような長期的な要因で症状が出ている場合は、

手術によって血流を強制的に改善しないかぎり

ゆっくりと症状が進んでしまいます。