起立性調節障害と内申点の話【高校受験は大変だ】

私の従兄弟は中学生のとき、起立性調節障害で苦しんでしました。

今回は内申点・高校受験についてです。

起立性調節障害で出席日数が少ない人は、内申点が気になりますよね。

実体験をもとに、実情をお伝えします。

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欠席日数の多さは理由書でカバー

起立性調節障害と内申点

まずは気になる、欠席日数の多さ。

欠席が多いと不利にならないか、心配になります。

結論から言うと、欠席が多くても減点ポイントにはなりません。

調査書と一緒に、理由書を作ってもらうことで出席日数に関しては考慮してもらえます。

欠席が多いから不合格とか、減点対象になることはないので安心してください。

ただし、内申点とは別の話です。

出席日数に関しては配慮してもらえますが、内申点が加点されるわけではありません。

減点ポイントが一つ減るという認識で正しいです。

内申点は低くなる

学校

内申点は、各科目の成績をもとに算定します。

起立性調節障害の子は、どうしても成績が落ちてしまいますよね。

内申点は低くなってしまいます。

なお、内申点の計算方法は都道府県によって違います。

3年間の成績をトータルで計算するところもあれば、3年生の2学期の成績だけで算定するところもあります。

電卓

1年生・2年生の成績が低くても、3年生で挽回できることもあります。

「都道府県+内申点」で検索して確認してみてください。

高校受験での影響度も都道府県によって違います。

内申点:当日点=3:7というところもあれば、4:6、5:5などの都道府県もあります。

内申点の割合が高い都道府県では、不利になるのは覚悟してください。

全日制にこだわるなら私立

起立性調節障害と高校受験

高校受験するなら「やっぱり全日制がいい」という人もいると思います。

その場合は私立高校を中心に受けるのがベスト。

私立高校なら当日点だけで合否を判定するところが多いので、不利になりにくいです。

ただし、体調が戻っていないのに全日制にこだわるのはおすすめしません。

全日制高校は出席日数を重視します。

各科目で3分の1以上欠席すると、単位がとれません。

単位を落とせば留年です。

中学までと違って、高校では小さい頃から知っている友達が少なくなります。

欠席日数が増えると友達もできないし、授業もついていけない。

本人にとっては辛い生活になってしまいます。

全日制にこだわって入ったけど、中退してしまう子も少なくありません。

全日制を受験するなら、体調が戻っているのが大前提。

体調が改善していないなら通信制を選択することをおすすめします。

3人に1人は通信制

起立性調節障害と内申点

通信制高校について、どんなイメージを持っているでしょうか。

実は、起立性調節障害の子の3人に1人は通信制高校に通っていると言われています。

通信制高校は、体調が安定しない子にはメリットが多いのです。

・少ない登校日数(またはゼロ)で卒業できる

・時間割を自由に決められる

・単位制で留年なし

・体調が改善したら学校生活を楽しめる

通信制高校のメリットは、時間の自由度が高いこと。

出席日数の縛りはほとんどないし、カリキュラムの自由度も高い。

自分のペースで生活できます。

通信制高校というと普通の学校生活を経験できないと思う人もいるかもしれませんが、そうでもありません。

週3日~5日通うコースもあります。

体調が回復したら、普通に通学して学校生活を楽しむこともできます。

全日制にこだわって辛い思いをするより、体調に合わせて通える高校を選んだほうが充実するのではないでしょうか。

思い込みは捨てて、きちんと資料を請求してください。

子ども本人は嫌がるかもしれませんが、最初から選択肢を捨てるのはもったいない。

通信制高校から大学に行った人もたくさんいます。

全日制だけにこだわる必要は全くありませんよ。

私の従兄弟の場合

私の従兄弟の場合、症状のピークは中学1年生でした。

頑張って治療したかいがあって、中学3年生のころには体調がかなり回復。

出席日数が増えていたので、全日制高校を受験しました。

従兄弟の場合は体調が回復してきたから全日制を選びました。

でも体調が悪化した場合に備えて、通信制高校のことも調べていました。

学校選びで一番大事なことは、本人が無理せず生活できることです。

今の状態で、全日制の学校に通えるか?

話し合う前に情報をしっかり集めて、思い込みだけで選択肢を捨てないでくださいね。

>>従兄弟の治療体験談はこちら

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