私の父は長年の間、水虫・爪水虫で悩んでいました。
その様子をよく見ていたので、当ブログでは水虫関連の話をちょくちょくしています。
今回は水虫と塩水・海水についてです。
ネット上では「これで治った」という書き込みをよく見かけます。
海水最強説なんて言う人もいるようですが…ハッキリ言って、私は信憑性が低いと思っています。
なぜなら、治らなかった人を3人知っているからです。
詳しくお話させていただきます。
サーファーで水虫の友人がいる
まず最初は、サーフィンが趣味の友人です。
ネット上ではなぜか「サーファーには水虫の人はいない」という説が有力視されていますが…いますよ!
少なくとも私の友人は水虫です。
冬でも週一でサーフィンしていますが、水虫です。
何事にも例外はあるんですね。
そもそもサーファーに水虫の人はいないというウワサはどこから来たのか?
調べてみても、ハッキリとした根拠が見当たりません。
水虫関連の論文も検索してみたんですが、ヒットしません。
サーファーの人と一般人で罹患率を比較できたら面白いのですが、難しいようです。
塩を塗り込んでいた父親
次は私の父の話です。
父は水虫の症状が軽度だったころ、寝る前に塩を足に塗り込んだり塩水で足湯をしていました。
父に確認したところ、少なくとも3年はやっていたそうです。
3年って…
治ってないですよね…
さすがの父も、3年続けて治らなかったことで我に返ったようです。
その後にカビキラーを試して大変なことになったんですけどね(笑)
このように、塩水での治療をしても治らなかったケースもあります。
そもそも白癬菌は角質層の奥へと侵入するので、表面を塩水で濡らしても効果なんて見込めない気がしますが…
さらに言えば、塩を直接塗り込んだり足湯用の塩水を作るのって意外と面倒ですよ。
それでもまだ試してみたいですか?
毎日海岸を散歩していたオジサン
最後は弓道を通じて知り合ったオジサンの話です。
このオジサン、数年前まで白浜に住んでいました。
その頃は毎日1時間、海岸を散歩していたんですって。
海水は水虫に良いと聞いていたので、足首あたりまで海水に浸かりながら歩いていたそうです。
冬でも欠かさなかったと言うから驚きです!
そんな生活を続けること数年。
このオジサンは今でも水虫のままです。
この話を聞いてから、ますます海水最強説は怪しいと思うようになりました。
秋が来たから治っただけだった!?
今回の記事を書くにあたり、改めてネット上の書き込みを色々と調べてみました。
やはり治ったと言っている人は多いです。
治ったはずの人が完治後も水虫関連の掲示板に書き込んでいるのって変な気もしますが(笑)
さて、改めて色々なサイトを巡回してみて気づいたことがあります。
海水浴って8月に行くことが多いですよね。
社会人ならお盆休みに行く人も多いと思います。
では、海水浴シーズンが終わると次に来るものと言えば何でしょうか?
そうです。
海水浴シーズンの後って、秋がやって来ます。
…勘が良い人ならもうピンと来たかもしれません。
年によっても違いますが、9月に入ると徐々に涼しくなります。
昼は暑くても、朝晩は過ごしやすい日が増えますよね。
ということは!
もしかすると「海水浴で治った」と言っている人の中には「秋になったから症状がマシになった」という人も含まれているのではないでしょうか。
水虫って季節によって症状に波がありますよね。
毎年6月~8月に症状が悪化して、秋や冬になると症状が消える人もたくさんいます。
海水浴に行った後、たまたま症状が治まるタイミングが来たとしたら…
真相は不明ですが、その可能性も十分にあると思います。
真偽不明の民間療法を試す努力がもったいない
いかがでしょうか。
塩水や海水が水虫に良いというウワサは、100%万能ではありません。
治らなかった人もいるという事実。
伝わったでしょうか?
それでも塩水や海水を試してみたいと思う人もいることでしょう。
副作用はそんなにないと思うので止めはしませんが、私はおすすめしません。
真偽不明の民間療法を探す努力をするより、自分に合う水虫薬を探すほうが建設的な行動だと思います。
私の父も色々な民間療法を試しました。
でも、結局最後に治ったのは市販の水虫薬を使ってからでした。
民間療法の中には症状が悪化しかねないものもあります。
冷静に判断して行動してくださいね。
ちなみに、私の父が最後に使った水虫薬はクリアフットヴェールです。
参考になれば嬉しいです。