父は長年、水虫・爪水虫に悩んでいました。
そんな父がある時、かかとをゴシゴシ削っていました。
父が言うには「かかと水虫は削れば治るらしい」とのこと。
さて、これは本当のことなのか?
父の実体験をまとめました。
父がかかと水虫を削ってみた結果
結論から言うと、一時的には治ったように見えましたがダメでした。
しばらくすると再発…というか、悪化していましたね。
父の症状の経過を簡単にまとめるとこうです。
↓
2日後:足がムズムズし始める
↓
1週間後:削った部分の皮膚がめくれはじめる
↓
1ヶ月後:水虫の範囲が広がる
↓
もう一度削っても効果なし
↓
ジュクジュク・炎症が広がる
最初は見た目が綺麗になって満足していた父。
とても喜んでいました。
しかし、水虫治療はそう簡単ではありません。
綺麗になったように見えたのは少しの間だけ。
1ヶ月後には悪化してしまったのです。
実は皮膚を削るって、菌への抵抗力を弱めるのと同じことなのです。
皮膚を削っても水虫が治らない理由
水虫の原因、白癬菌。
本来は感染力が弱い菌で、皮膚の表面にある角質層を突破するのは困難です。
ところが皮膚を削ってしまうと話が変わります。
皮膚は雑菌が体内に侵入しないようにできています。
でも皮膚を削ってしまうと、その部分はどうなるでしょうか?
本来、雑菌をブロックしてくれるはずの角質層を削ると内側の未熟な皮膚細胞が表面に出てきます。
白癬菌にとっては、1番侵入しにくい壁がなくなったのと同じ。
ますます感染しやすくなってしまいます。
これでは治るどころか、悪化を手助けしているようなものです。
皮膚を削るとさらにデメリットがある
かかと水虫を削って治そうとする。
これにはもう一つ、深刻なデメリットがあります。
足以外にも水虫が広がってしまうリスクが大きくなってしまうのです。
皮膚を削れば、削りカスが残りますよね。
この削りカスには、白癬菌がいっぱい潜んでいます。
そんな削りカスがついたヤスリを手で触れ続けるとどうなるか?
…ちょっと怖いと思いませんか?
私の父の症状が1番悪かった頃、手の爪も水虫になってボロボロでした。
水虫って足限定ではないんです。
以前「爪水虫は削ると悪化する!」という話の中でも言いましたが、爪や皮膚を削るとどうしても手に菌が付着します。
手洗いが不十分だと、私の父のように手にも水虫が広がるかもしれませんよ。
根拠の薄い民間療法には手を出すな
水虫は本人にとっては深刻な悩みです。
私の父は悩んだ挙句の果てに、カビキラーに手を出したこともありました。
(詳しくはこちらの記事を参照)
ネット上には様々な民間療法っぽい情報があふれています。
でも、そのほとんどがウソや誤解です。
そうでなければ、私の父はもっと早く完治していたことでしょう。
例えばこんな情報、どう思いますか?
「水虫はドライヤーの熱風で撃退できる」
白癬菌は乾燥に弱いから、良さそうに思いますよね。
でもおすすめしません。
なぜおすすめできないのか?
詳しくは「水虫はドライヤーで治るのか?父が試してみた結果」をご覧ください。