私の父は長年、水虫・爪水虫に悩んできました。
「これをすれば水虫が治る」という噂を信じて、色々な治療法を試してきたのです。
そんな父の水虫治療体験談。
今回は「ドライヤーで治るのか?」について試してどうなったかをお話します。
父が試してみた結果
父がドライヤーの熱風で水虫治療に取り組み始めたのは、数年前の5月でした。
最初は喜んでいたんです。
開始して1週間後には「かなり治ってきた!」って喜んでいたのを覚えています。
ところが、良かったのは最初だけ。
6月の半ばになる頃には、見事に水虫がぶり返していたのです。
ドライヤーは毎日5分、欠かさずあてていたのに…
その後も半年ほどドライヤー治療を続けましたが、全く改善しませんでした。
確かにネット上では「治った」という口コミがあふれています。
でも、これは初期の水虫の人に限るのではないでしょうか。
少なくとも、私の父のように10年以上のベテランには通用しない模様です。
水虫が熱に弱いって本当?
水虫の原因の白癬菌は熱に弱い。
これがドライヤー治療法の出発点ですが…本当でしょうか?
調べてみると確かに白癬菌は熱に弱いです。
60℃以上なら短時間で死滅するので、ドライヤー治療は効果がありそうに思えます。
ただ、よく考えてみると「これはおかしい」ということに気づきます。
そもそも、私たちの皮膚は何度まで耐えられますか?
人間の体を構成するタンパク質は、42℃を超えると変質しはじめます。
お風呂なら45℃でも熱湯風呂と呼んでもいいぐらい熱いですよね。
実際、ドライヤーを足に当てても数秒が限界です。
これでは熱が伝わるのは皮膚の表面だけ。
内部まで熱することはできません(やったら火傷)。
うまく火傷しないようにドライヤーを使うなら、死滅するのは肌の表面にいるごく一部の白癬菌だけです。
皮膚の奥に入り込んだ白癬菌は元気なまま。
すでに痒みやジュクジュクなどの症状が出ているなら、ドライヤーで全部を退治するなんて不可能でしょう。
予防効果はありそう
すでに症状が出ている人が、ドライヤーだけで完治するのは難しいです。
ただし、予防や悪化を止めるという点ではドライヤーにもメリットがあります。
乾燥させることができるからです。
白癬菌は乾燥した環境では元気が出ません。
ドライヤーで少しでもジメジメした状態を改善できるなら、やる価値はあるでしょう。
とはいえ、私の父のように水虫が慢性化している人には効果が薄いです。
気休め程度だと思ってください。
ネット上で治ったと言う口コミの追跡調査してみた
今回このブログを書くために、改めて他のブログや掲示板のコメントなどを見てみました。
やはり「ドライヤーで治った」という書き込みが結構あります。
でも、重大な事実に気づきました。
他のブログの人で「治った宣言」した人の翌年の記事を呼んでみると「また水虫が再発したからドライヤーをしてる」という書き込みが…
治ってない!
思いっきりぶり返してる!
こういうパターンの人が何人もいました。
一時的によくなってもダメですよね。
再発を繰り返すと、私の父のように症状が悪化してしまいます。
痒みが強くなったり、爪水虫まで発展してしまうかもしれません。
水虫治療に民間療法の書き込みが多いのは「一時的に症状が治まる」からでしょうね。
実際そのときは治ったように見えるので、完治したと勘違いしてしまうのです。
民間療法は罠がいっぱい
いかがでしょうか。
ドライヤー治療は試す価値はあるかもしれませんが、完治となると難しいと思います。
私の父のように再発を繰り返しているなら、きちんとした治療をおすすめします。
私の父は現在では水虫は完治しています。
市販薬なのですが、父にピッタリなものを見つけたのが良かったようです。
クリアフットヴェールというのですが、浸透力と肌バリア機能が自慢の治療薬です。
肌に優しくて使いやすいって言ってましたよ。