父は長年、水虫・爪水虫治療に頭を悩ませてきました。
最近までずっと試行錯誤の毎日だったのです。
今回はミョウバン水の話です。
ミョウバン水が水虫に良いと言われますが、実際どうなのか?
父が試した結果をご紹介します。
父が1か月試してみた結果
「ミョウバン水は弱酸性だから絶対に効くはずだ!」
ある日、意気揚々と帰ってきた父。
どうやらミョウバン水のウワサを知ったようです。
さっそく教えてもらったとおり、ミョウバン水を10倍に薄めて使い始めました。
それから1か月後どうなったと思いますか…?
答えは全く効果なし。
「効かないみたいだな…」
ボソッと呟いた父の表情が忘れられません。
でも、なぜ効果がなかったのでしょうか?
詳しく調べてみると、その理由が分かりました。
ミョウバン水が効かない理由
ミョウバン水が水虫に効くと言われるのは、弱酸性だからです。
白癬菌は強い酸性には耐えられません。
ところが、ここに落とし穴がありました。
ミョウバン水を10倍に薄めたときのpHは4.0~4.5程度です。
確かに弱酸性なのですが…
白癬菌の生息pH域は4.2~5.5前後。
つまり、この程度の酸性では効果が期待できないんですね。
ちなみに、皮膚のpHは4.0~6前後あります。
10倍に薄めたミョウバン水の酸性の強さは皮膚と同程度。
確かにお肌には優しいですが、白癬菌を死滅させることはできないでしょう。
むしろ水分を補充しているという点で、逆効果になる可能性も…
父が試して効かなかったのは、当然の結果だったのです。
濃度を上げれば効く?
「10倍がだめなら、もっと濃くすればいいのでは?」
こう思った人もいるかもしれません。
確かに、濃度が高いミョウバン水のpHは3.5前後。
白癬菌の生息pH域は4.2~5.5程度と考えると、白癬菌にも効果があるといえるでしょう。
ただし、水虫治療に効果があるかというと疑問です。
ミョウバン水には、次のような弱点があります。
・爪の間に潜入している白癬菌にも届かない
ミョウバン水で殺菌できるとしても、皮膚の表面に付着しているものだけです。
皮膚の奥まで浸透するものではありません。
ごく初期の水虫なら効果があるかもしれませんが、慢性化している人には厳しいでしょう。
再発を繰り返している人へ
あなたは治ったり再発したりを繰り返していませんか?
水虫治療が手強いのは、治ったと思っても再発するところです。
もしあなたが再発を繰り返しているなら、爪に注目してください。
あなたの爪に、白癬菌が潜んでいるかもしれません。
「自分は爪水虫じゃないから大丈夫」
そう思っている人も要注意です。
見た感じ綺麗な爪でも、潜んでいる可能性があります。
特に注意してほしいのが、指の間に水虫ができやすい人。
爪にも潜んでいる可能性が高いです。
どこかに白癬菌が根付いていると、再発のリスクが急上昇します。
爪のケアをしたことがないなら、試してみることをおすすめします。
爪を削って薬を塗るとヤバイ
爪に潜んでいる白癬菌を倒したい。
だからと言って、爪を削って薬を塗るのは絶対にやめてください。
実は、父がそれをやって大変なことになりました。
爪を削るという行為には、思ってもいないリスクが潜んでいるんですよ。
詳しくは「爪水虫を削ると悪化する」をご覧ください。