私の従兄弟は中学生のとき起立性調節障害でした。
現在は完治していますが、当時は大変!
見守る家族も戸惑うばかりでした。
今回、このようなご質問をいただきました。
起立性調節障害で起こりがちな頭痛。
楽にしてあげたいですよね。
起立性調節障害の頭痛は薬が効きにくい
起立性調節障害による頭痛は、鎮痛剤を飲んでも効果が薄いのが特徴です。
なぜなら、起立性調節障害の頭痛は脳への血流不足が原因。
自律神経の乱れで血圧がコントロールできず、脳まで十分な血が行き届かないのです。
この状態で痛みだけを抑えようとしてもムダです。
血行を改善しない限り、頭痛は止まりません。
寝起きに足を頭より高い位置でキープしよう
起立性調節障害の人は、水分や塩分を多めにとることは実践していますよね?
水分や塩分を多めにとるのも、血圧を上げて安定させるためです。
それでも脳への血流が不足するなら、さらなる対策が必要です。
1番手軽で効果的なのは、頭の位置を低くすること。
例えば、寝るときに足の下にタオルを敷いてもいいと思います。
ただし、足の下だけタオルを敷くと膝に負担がかかります。
膝の下にタオルを敷く。
もしくは足から膝までを支えて高くするのがおすすめです。
座布団があれば、2枚ぐらい重ねて使うといいと思います。
足の筋力をアップして頭痛を治そう
日中、外にいると足を高くするのは難しいですよね。
長期的な体質改善を考えるなら、下半身の筋力をつけること。
筋肉のポンプ作用で静脈の血液が心臓へと戻りやすくなります。
下半身の筋力が上がると全身の血行もよくなり、頭痛以外の症状も緩和します。
従兄弟がやってよかったこと
足を高くするのは応急処置。
あくまで対処療法です。
長期的に見れば、筋力アップが最も重要だと思います。
自律神経の乱れを整える上でも、運動は必須です。
水中ウォーキングは良いですよ。
私の従兄弟の場合は寝起きに足を高くあげるだけでなく「光療法」にも取り組みました。
光目覚まし時計の強い光を浴びることで、自律神経の乱れが整うのです。
詳細は「起立性調節障害で薬が効かない人へ」をご覧ください。