私の従兄弟は起立性調節障害でした。
治療体験談を書いてから、たくさんの人にご質問をいただいています。
今回はこのようなご質問がありました。
メトリジンなどが効かない場合、漢方薬を試したくなりますよね。
従兄弟も飲んでいた時期がありました。
従兄弟が飲んでいた漢方薬
従兄弟はメトリジンが体質的に合わなかったので、漢方薬に切り替えた時期がありました。
そのときに飲んでいたのはツムラの苓桂朮甘湯(リュウケイジュツカントウ)。
立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏を和らげてくれます。
この他にも消化器の働きを助ける色々な漢方薬を試しました。
従兄弟が試してみた感想は「副作用はないけど効果があったか分からない」というものでした。
効果が実感できず、しばらくすると飲むのをやめてしまいました。
効果を実感できなかった理由
従兄弟の場合は効果を実感できませんでした。
理由としては、漢方薬も対症療法だからでしょうか。
漢方薬は体質改善もしてくれそうなイメージですが、自律神経の乱れを直接改善してくれるわけではありません。
栄養状態を改善したり、血行促進効果などで健康をサポートしてくれるものです。
でも、血行改善を狙うなら運動するのが1番簡単です。
栄養状態を改善するなら卵を3つぐらい食べたり、黒にんにく卵黄を食べたほうが早い。
従兄弟の場合は費用対効果を考えると、あまりメリットがないように感じました。
実際、色々な口コミを見ても漢方薬だけで治ったという事例はほとんどありません。
皆さん、運動や食事改善など生活全般で試行錯誤しています。
従兄弟の場合も卵や黒にんにく卵黄でタンパク質を意識して食べてから改善し始めました。
漢方薬よりもタンパク質やミネラル、ビタミン類を補給する方法を考えたほうがメリットが大きいです。
特に不足しがちなタンパク質は切実。
漢方薬に頼るだけでなく、黒にんにく卵黄のようなアミノ酸スコアが高い食品を積極的に摂りましょう。
自律神経の乱れを改善するために
起立性調節障害の治療は血圧を上げたり、食事や運動などで間接的に改善する方法ばかりです。
そんな中で注目されているのが太陽光と人体の関係です。
私たちの体は、太陽光を浴びることで体内時計がセットされています。
夜勤の人に自律神経失調症が多いのも、寝起きに日光を十分に浴びていないためと言われています。
従兄弟の部屋は朝日が入りませんでした。
今から考えると、それが原因の1つだったかもしれません。
起立性調節障害で体調を崩すと、朝日を浴びるのは難しいと思います。
それでも、浴びさせるべきです。
私の知り合いには、窓の外に鏡を設置して
朝日を部屋に取り込んだ人もいましたよ。
私の従兄弟の場合は、光目覚まし時計を使いました。
光目覚まし時計と運動・食事改善を組み合わせたことで徐々に体調が良くなったんです。
光目覚まし時計なら布団の中でも光を浴びることができます。
外に連れ出すよりは、本人も家族もストレスがないですよね。
漢方薬を否定するつもりはありません。
でも、従兄弟の事例を見てみると自信を持っておすすめできません。
従兄弟の治療体験談の詳細については
「起立性調節障害で薬が効かない人へ」をご覧ください。