起立性調節障害の治療に運動は欠かせません。
お医者さんにもウォーキングを勧められると思います。
このブログでも何度か運動の大切さや
食事の摂り方で筋肉量について触れてきました。
今回は、起立性調節障害と筋肉量について詳しくお話します。
脳への血流をどう確保するかが大事
起立性調節障害は自律神経の乱れが原因です。
私たちの日常生活では自律神経が休みなく働いています。
自律神経の乱れで血圧のコントロールがうまくできない。
これが起立性調節障害の様々な症状の正体。
水を飲む、メトリジン…
これらは全て血圧を維持して脳への血流を確保するのが目的です。
立ち上がれば重力で血液が下半身にたまります。
起立性調節障害の人は脳への血流がすぐに不足するのです。
起立性調節障害で筋肉量が大事だと言われるのは
下半身の筋肉がポンプの役割を果たすからです。
筋肉のポンプで上半身に血液を送り返せれば
めまいや倦怠感などの症状が和らぎます。
起立性調節障害の男女比
起立性調節障害の患者さんの男女比は1:1.5~2と言われています。
女性のほうが男性の1.5倍から2倍近く多いのです。
精神的な要素の違いもありますが、筋肉量の差の影響が大きいのです。
もちろん、体を鍛えている人でも起立性調節障害になることがあります。
筋肉量だけで全てが決まるわけではありませんが、1つの要素なのは間違いないでしょう。
筋肉量が増えれば同じ動きでも効果が変わる
筋肉量を増やすと、良いことがあります。
下半身の筋肉量がアップすると、少しの動作で血行が促進されやすくなるのです。
筋肉量が増えるということは、ポンプ機能が上がるということ。
同じ時間ウォーキングしたとしても、効果が違います。
体を鍛えれば鍛えるほど、短時間の運動で症状が改善する可能性が高まります。
悪循環を断ち切る第一歩を
起立性調節障害はとても悪循環になりやすい病気です。
体がダルくて気力が湧かない。食欲も低下。
↓
ジッとする時間が増えて筋肉量が低下。
↓
ちょっとした動作で気分が悪くなる
↓
動く気力が湧かない
この負のスパイラル、なんとか断ち切りましょう。
まずは調子が悪い時、寝たままできる運動を見つけましょう。
貧乏ゆすりでも良いのです。
私の従兄弟も色々な運動をして症状を改善させました。
筋肉量を増やすためには食事も大切です。
起立性調節障害は午前中は食欲がありません。
夜ご飯だけしっかり食べても栄養不足になりがちです。
サプリメントなど、食欲がない時間帯の栄養補給方法を考えましょう。
卵をたくさん使った洋菓子でも良いです。
私の従兄弟のように黒にんにく卵黄を使ったサプリメントでもおすすめです。
少しずつ、小さなことの積み重ねで治療期間が大きく変わります。
小さな一歩、毎日挑戦しましょう。