このブログで従兄弟の起立性調節障害治療体験を書いてから、大きな反響がありました。
今回はこのブログを見てくださった人から、こんなご質問をいただいています。
過呼吸の発作は本人も辛いし、まわりも心配になりますよね。
対処方法についてお話したいと思います。
過呼吸の原因は交感神経の暴走
人の呼吸は自律神経がコントロールしています。
交感神経が優位になると呼吸は早く浅くなり、吸うのが中心になります。
逆に副交感神経が優位になると深くゆっくりになり、吐くのが中心になります。
起立性調節障害の人で過呼吸の発作が出る場合は、交感神経が強く出ていることが原因です。
起立性調節障害は自律神経のバランスが乱れているので、突発的に過呼吸の発作が出ることがあります。
過呼吸の対処方法
過呼吸の発作が起こると、本人は息が苦しいので一生懸命に息を吸おうとします。
しかし実際には酸素は足りているので、いくら吸っても楽にはなりません。
大事なのは息を吐くことです。
息を吸う時間の2倍の時間をかけて、ゆっくりと息を吐くイメージです。
息を10秒ぐらいかけてゆっくりと吐けるようになれば、発作は治まります。
口に袋をあてるのは危ない
過呼吸の人の対処法のイメージは、袋を口にあてて吸ったり吐いたりすることですよね。
でも、発作が起きてからこの方法をとるのは危険です。
過呼吸の発作が起きた段階では、本当に酸欠になっているわけではありません。
でも発作が起きてから袋を口にあてると、本当に酸欠になる危険があります。
本人は発作が起きた段階で息苦しいので、本当に酸欠になっても気づくことができません。
単なる過呼吸であれば酸素は足りているので死ぬことはありませんが、袋をあてて本当に酸欠になると最悪の事態が起こることもあります。
過呼吸の発作を予防する方法
過呼吸の発作を予防するために良いのは、普段から深呼吸をしてゆっくり息を吐く練習をしておくことです。
「また過呼吸になったらどうしよう」と不安になったときでも、ゆっくり息を吐けば発作は起きません。
ゆっくり息を吐くことが過呼吸予防になる。
このことを理解していれば過呼吸は怖くありませんよ。
昼夜逆転生活の人へ
起立性調節障害の影響で昼夜逆転生活をしていると、自律神経の乱れが悪化しがちです。
私の従兄弟の場合は、光目覚まし時計を使い始めてから生活リズムが整いました。
詳細については「起立性調節障害で薬が効かない人へ」をご覧ください。