私の従兄弟は中学1年生に入ってすぐ
起立性調節障害と診断されました。
現在は完治していますが、当時は手探り状態。
とても不安でした。
今回は、起立性調節障害の治療期間についてです。
平均でどれぐらいで治るのか?
気になる方も多い完治までの期間を調べました。
なお、ここでいう「治る」は
薬を服用せずに日常生活に支障が少ない状態です。
少々の自覚症状があっても
支障が少ない状態であれば治ったと判定しています。
起立性調節障害で軽症の人の治療期間
起立性調節障害の治療期間は、
症状の度合いによって大きく変わります。
まず比較的軽症の場合。
(体調不良はあるがほぼ毎日学校に通える程度)
軽症の場合は平均で数ヶ月。
1年かかることは少ないようです。
中等症の人の平均治療期間
次は中等症程度の人の場合です。
中等症程度とは、
午前中に症状が強くなるものの
遅刻や欠席は週に1、2回ぐらい済んでいる人。
日常生活に支障が出ることが多いものの
なんとか日常生活のリズムを保っているレベルです。
中等症レベルの人の場合
1年後に治る確率:50%
3年後に治る確率:80%
統計的にはこのような数字が出ています。
重症の人の平均治療期間
最後は重症の人です。
ほぼ毎日強い症状があって
不登校状態が続いている。
このような重症の例でも
3年後に治る確率は70%程度のようです。
このことから
平均的な治療期間の目処は
3年が目安だと考えていいと思います。
症状は多少残ることが多い
起立性調節障害で中等症以上の人の場合、
慢性的な症状が残るケースもあります。
起立性調節障害と診断された人の20年後に
症状が残っているか調査した事例を見てみました。
その調査では
男性の24%、女性の49%が
「なんらかの症状が残っている」と回答しています。
ただし、働けないほどの不調を抱えている人は
ほとんどいませんでした。
普通に就職したり、結婚・育児をしています。
起立性調節障害になった人は
自律神経の調整力が弱い体質です。
そのため残業や転勤、結婚など
生活リズムに大きな変化があると
不調が一時的にぶり返すことがあります。
逆に言えば、規則正しい生活を意識すれば
問題なく生活できている人がほとんどです。
焦らずできることから一歩ずつ
起立性調節障害は人によって症状が違います。
3年以上悩まされている人もいることでしょう。
私の従兄弟の場合、
毎日登校できるようになるまで1年。
薬を飲まなくなったのは高校生に入ってからでした。
薬を飲まなくなった後も
日によっては不調を感じることがありました。
それでも現在、従兄弟は無事就職できています。
従兄弟の場合は食事と運動、
そして光目覚まし時計を使うことで
症状が軽減していったように思います。
従兄弟の治療体験談については
「起立性調節障害で薬が効かない人へ」をご覧ください。