私の従兄弟は起立性調節障害でした。
現在は食事や運動、光療法などで完治していますが、
当時はかなり大変でした。
今回は、こんなご質問をいただきました。
最近、湿疹ができやすくなりました。
肌荒れを予防する方法はありますか?
起立性調節障害とお肌との関係。
今回はこのテーマを取り上げたいと思います。
起立性調節障害と肌荒れ・湿疹
起立性調節障害は自律神経の乱れで起こる病気です。
自律神経が乱れると
お肌の再生やバリア機能にも悪影響が出ます。
起立性調節障害の患者さんと見ると
顔が青白い人が多い傾向があります。
これは全身の血液循環が上手くいっていないためです。
血行不良が続くと
お肌に栄養や酸素が届きにくくなります。
また、皮脂の分泌も乱れがちになるので、
湿疹やニキビなどの肌荒れが起こりやすくなります。
睡眠の質や食欲不振で肌荒れ
起立性調節障害の人は、
どうしても睡眠の質が下がりがちです。
なかなか夜寝付けないことも多いです。
また、食欲不振も原因の1つ。
朝や昼は少ない食事で
夜だけしっかり食べる人も多いと思います。
夜だけしっかり食べたとしても、
消化するためにエネルギーを使います。
必要な栄養素を十分に取り込めず、
肌荒れを促進してしまうことがあるのです。
起立性調節障害とスキンケア
食事や睡眠、運動の改善することが
スキンケアの基本です。
でも、起立性調節障害の場合は
思うように改善が進まないことも多いですよね。
単に保湿をしたりニキビ用のクリームを塗っても
自律神経が乱れている間は
思うように効果が出ないでしょう。
起立性調節障害の人のスキンケアの手順は、
次の通り行うのが適切です。
②バリア機能を強化するスキンケア用品を使う
単なるニキビなら②だけで良いのですが、
湿疹など肌の炎症がある場合は、
まず炎症を抑えることが必要です。
バリア機能を強化するスキンケア用品では、
ワセリンがありますね。
ただし、ワセリンはマメに塗らないと肌を守れません。
肌を覆っているだけなので、
取れてしまうと無防備です。
起立性調節障害は外からの刺激に対して
肌の抵抗力が落ちています。
抵抗力を上げて肌荒れしにくい環境を作るなら、
「美肌菌」と呼ばれる
お肌の善玉菌を増やすスキンケア用品もあります。
善玉菌を増やせば
雑菌、ダニ、カビによる肌荒れに強くなります。
従兄弟は光目覚まし時計で改善した
起立性調節障害の治療には、
特効薬はありません。
はっきりした治療法がないので
見守る家族や本人は
先が見えず不安ですよね。
私の従兄弟の場合は、
食事や運動を見直しただけでなく
光目覚まし時計を使って治療に取り組みました。
光目覚まし時計は自律神経の乱れを整え、
病気の改善につながると言われています。
詳細については
「起立性調節障害で薬が効かない人へ」をご覧ください。