私の従兄弟は中学1年生のとき、
起立性調節障害と診断されました。
現在は完治していますが、
当時は大変でした。
以前、従兄弟の治療体験を書いたところ、
このようなご質問をいただきました。
今回は起立性調節障害に最適な入浴方法について
お話したいと思います。
最適な温度と入浴時間
起立性調節障害の治療で1番重要なのが、
自律神経の乱れを立て直すこと。
体の自律神経を整える上では、
夕食後の入浴効果を最大限に引き出したいですよね。
自律神経を整えるなら、
お湯の温度は40℃で15分お湯につかるのが効果的です。
最初の5分は首までつかり、
残りの10分はお腹ぐらいまでの半身浴をする。
こうすることで、
血流をアップさせつつ、血圧が下がり過ぎない。
さらにはリラックス効果で副交感神経が活性化されるので
体が休息モードに切り替わります。
熱めのお風呂や長風呂は危険
42℃ぐらいの熱めのお風呂は、
起立性調節障害の人にとっては
マイナスに作用することがあります。
人の体は、熱めのお風呂に入ると
血圧が急上昇した後、急下降します。
起立性調節障害の人は
この調整が上手く機能しない場合があるので
体調が悪化することがあるのです。
また、ぬるめのお風呂に長時間つかると、
血管が拡張してどんどん血圧が下がります。
健康な人はお風呂から出れば血圧が上がりますが、
起立性調節障害の人の場合は
血圧が戻らずフラフラになることがあるのです。
シャワーのみはもったいない
湯船につからず、シャワーだけの人もいると思います。
これはもったいないことです。
シャワーだけ浴びた場合は、
交感神経が活性化されます。
つまり、体が活動モードになるのです。
入浴するより血圧の上下は減るし
元気になる気がするのですが、
安眠効果が得られません。
夜しっかりと寝るためにも
湯船につかって副交感神経を活性化しましょう。
入浴と一緒に日光で自律神経を整える
自律神経の機能を正常に保つためには、
日光を浴びる必要があります。
ところが午前中動けなくなる起立性調節障害の人は、
大事な朝日を浴びられません。
例え学校には行けなくても
朝日を浴びる習慣だけはつけたいものです。
私の従兄弟の場合は、
家の日当たりが良くありませんでした。
そのため、光目覚まし時計を使って
日光の代わりにしたのです。
光目覚まし時計を使い始めてから、
従兄弟の症状はかなり良くなりました。
詳細については、
「起立性調節障害で薬が効かない人へ」をご覧ください。