起立性調節障害を克服した従兄弟の話をしてから、
ご質問をいただくことが増えてきました。
今回はこんなご質問です。
このご質問のお答えします。
従兄弟の実体験を聞いてみた
従兄弟が起立性調節障害と診断された時、
お医者さんから「持久走など激しい運動は控えるように」と言われていました。
でも、中学生や高校生ぐらいの時期って
授業や部活などで走る機会が多いですよね。
従兄弟は出席した体育では走るようにしていました。
当時の従兄弟の感覚では、1.5kmぐらいなら大丈夫だったんですって。
それですっかり安心した従兄弟。
調子にのって2km走った後、吐き気を感じるようになりました。
さらに、2.5km走った時には激しい頭痛を伴う吐き気。
そして3km走ったときには、
立っていられないぐらいのめまいや頭痛、
痙攣まで起きてしまいました。
足の筋力が低いとマラソン大会は無理
起立性調節障害の人は、
慢性的に脳への血流が少なくなっている場合が多いです。
いわゆる脳貧血状態。
脳が活動するために必要な酸素やエネルギーが十分に供給できず、
様々な症状となってあらわれます。
普段から酸欠気味の人が激しい運動をすると、
酸欠を防ぐために心拍数が急上昇。
健康な人より体力を激しく消耗する傾向があります。
脳への血流を良くする・心臓の負担を減らすためには、
足の筋力を鍛えることが必要です。
足の筋肉が収縮するとき、
ポンプの役割を同時に果たしています。
筋力が強いほど、
下半身にたまった血液を上半身に戻す力が強くなります。
持久走、マラソン大会に出席したいなら、
足の筋力アップは必要不可欠。
足の筋力が上がると普段の生活でも
ダルさがマシになります。
少しずつ距離を伸ばすべし
起立性調節障害だからと言って、
全く走ってはいけないわけではありません。
従兄弟の場合も、最初は家の周囲を散歩するところからリハビリしました。
そしてダッシュを混ぜたり、
距離を少しずつ伸ばしながら体を慣らしていきました。
とはいえ、起立性調節障害は日によって好調・不調の差が激しいと思います。
調子のいい日のトレーニングメニューと、
調子が悪い日に最低限することを決めておきましょう。
私の従兄弟の場合、
調子が悪くて起き上がれない日には光目覚まし時計を使って
寝転びながら光を浴びるようにしていました。
従兄弟が行ったリハビリなどの詳細は、
「起立性調節障害で薬が効かない人へ 従兄弟が完治した体験談」をご覧ください。