以前「起立性調節障害に効く食べ物はあるのか?」の中で
患者さんには甘いものを好む傾向があるとお話しました。
今回はこのことについて、
従兄弟の実体験をもとに掘り下げたいと思います。
起立性調節障害の人が甘いものを欲しがる理由
私の従兄弟もそうだったのですが、
起立性調節障害の症状に苦しんでいる人は甘いものを好みます。
起立性調節障害の典型的な症状の食欲不振や吐き気。
患者さんは慢性的なエネルギー不足になりがちです。
この状態を改善するために、
甘いもので素早くエネルギーを取り込みたいのでしょう。
血糖値が上がると気分が高揚する効果もあるので、
落ち込みがちな気分を和らげることもできます。
ただし、甘いものに頼ってばかりいると
自律神経の働きを正常化するために必要な栄養が不足します。
必須アミノ酸やミネラルなどが不足すると
症状がよくなる可能性が下がります。
食欲がない中でどうやって栄養不足を防ぐのか。
起立性調節障害でぶつかる最初の壁だと思います。
偏った食生活を改善する方法を探す
症状が重い人は常に吐き気や食欲不振を感じています。
この状態で「しっかり食べなさい」と言い聞かせても無理な話です。成長期の子ども向けサポート飲料を使うのも有効な手段です。
私の従兄弟の場合は成長期サポート飲料のほかに、
ホットケーキなど、甘くて卵を多めに使っているものを食べるようにしていました。
卵には必須アミノ酸やミネラルなどの栄養がバランスよく入っています。
卵たっぷりのプリンなど、
甘いものでも栄養をとれるものを選ぶと栄養不足を補えます。
従兄弟は光目覚まし時計で改善した
従兄弟は運動や食生活の改善など
色々なことを試して症状を克服しようとしていました。
最終的には光目覚まし時計を使い始めたことが
症状改善につながったように思います。
詳細については「起立性調節障害で薬が効かない人へ」をご覧ください。