従兄弟が起立性調節障害を完治した体験談を掲載してから、
様々なご相談をいただくようになりました。
今回はこのご質問にお答えします。
卵・肉・チーズを積極的にとろう
起立性調節障害は自律神経の乱れが原因です。
自律神経は様々な要因で乱れることがありますが、栄養不足によっても起こります。
起立性調節障害を治療しているお医者さんと話をする機会があったのですが、患者さんには共通点があるんですって。
それは、炭水化物や甘いもの中心の食事をしていること。
卵、肉、チーズ、魚などはあまり食べず、麺類など炭水化物中心の食生活。
さらに、体調が良い日は甘いものをたくさん食べる人が多い。
この食生活によって、たんぱく質や脂質、ミネラルが十分にとれずに自律神経の乱れにつながっている可能性があります。
特に卵は起立性調節障害の改善におすすめ。
卵はたんぱく質だけでなく、ビタミン、ミネラル、亜鉛も補えます。
亜鉛は脳の神経伝達物質を作るのに不可欠な栄養素。
自律神経の乱れを整えるためにまず補給するべき栄養素です。
起立性調節障害と塩分
起立性調節障害には塩分を摂るべきだとよく言われます。
お医者さんに聞くと、日本人の食生活はもともと塩分が多め。
毎回の食事に、味噌汁やお吸い物など一品増やす程度で十分なんですって。
体調の好不調の波が激しい起立性調節障害は、食欲がある日とない日の差が激しいですよね。
塩分以上に、栄養の偏りに注意を向けるべきなんです。
お医者さんがおすすめしていたのは、お菓子をやめてスクランブルエッグやソーセージにすること。
ケチャップをかけて食べれば不足しがちなビタミンB群やたんぱく質を効率よく補えるし、塩分も自然な形でとることができます。
間食で効率よく栄養を補うことで、自律神経の乱れを改善する効果が期待できます。
完治した従兄弟の場合はどうだったか
私の従兄弟も起立性調節障害で苦しんでいました。
従兄弟に話を聞いてみると、肉や魚はあまり好きではなかったんですって。
それでも頑張って、卵を食べるようにしたそうです。
お菓子はグッと我慢して、ベーコンやソーセージをかじることもありました。
従兄弟の場合は、食事以外にも光療法を取り入れたことで症状が改善しました。
少なくとも、炭水化物や甘いもの中心の食生活は改善していくべきでしょう。