弓道で耳を打つ原因【手の内は作って終わりではない】

弓道をやっていると、耳を打つことがありますよねえ。

あの痛みは経験した人でないとわかりません。

私は人生で2回経験して、「耳はある?鼓膜は破れてない?」とパニックになりました^^;

しょっちゅう耳を打つと怖くなってきますし、自信を持って射ることができません。

なぜ、耳を払ってしまうのでしょうか?

耳を打つ原因は取懸けから始まっている

耳を打つのはなぜか?

よく言われるのが、

・物見がおかしい(弓の中に入ってしまっている)

・押しが止まる

・前離れ

でも、私は不思議に思っていたんです。

この3条件だと、みんな耳を打って、のたうち回ってるんじゃないか?

特に初心者の頃なんて、ほほ全ての人が前離れをするし、押しが止まります。

実は、もっと重要な原因があったんです。

それが、取懸けと手の内です。

私は耳を打つ人の共通点として弓構えに移行する段階で手の内が抜けている人が多いことに気づきました。

耳を打たない方法

手の内の大切さは嫌というほど聞かされます。

実際、できるできないはともかく手の内は練習しますよね。

誰でも手の内は丁寧に作ると思います。

でも、手の内って作ったら終わりだと思っていませんか?

手の内は離れるその瞬間まで意識し続けないと痛い目にあいます。

手の内で最も大切なのが小指の締めです。

弓道の手の内で親指が曲がる

小指がきっちりと締められていれば弓に捻りの力が加わるので、離れた瞬間に弦は体から遠ざかります。

耳を打つことはなくなるのです。

小指が締められていれば離れるまで弓のひねりの反発力を常に感じます。

ところが、耳を打つ人を見ていると小指よりもベタ押しをしないことに意識が集中しています。

弓道と左手首の痛み

確かに上押しも大事なのですが、優先順位は小指のほうが高いのです。

小指が一瞬でもゆるんでしまえば耳を打ちます。

的中率も一気に5割以下に下がるでしょう。

手の内を作ってから離れるまで小指は絶対にゆるめてはいけません。

逆に言えば小指さえ締めていれば多少ベタ押し気味でも耳は打ちません。

今まで小指を意識していなかったのならぜひ試してみてくださいね。

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“弓道で耳を打つ原因【手の内は作って終わりではない】” への8件の返信

  1. 高校に入って今年の春から弓道を始めたのですが、耳を打つようになってしまいました。先輩に指導してもらい、耳を打たなくなったり打ったりを繰り返しています。それでこの記事の、小指の閉めを意識してみるのですが中々感覚を掴めず耳を打ってしまいます。どうすればいいのでしょうか??

    1. らいらっく様

      コメントありがとうございます。

      確かに意識しても難しいですよね。
      でも、やはり耳を守るためには弓の回転力を生み出すしかありません。

      そこでおすすめなのが、素引きを途中で戻して、手の内(弦)の状態をチェックしていく練習法。

      まずはいつもどおり大三まで引いて、弓を戻します。
      そして手の内と弦の位置をチェック。

      このとき弦が手首に近づいていたら、手の内が抜けている証拠です。

      大三で大丈夫なら、次は目の高さまで引き分けしてから戻します。
      そして手の内と弦の位置をチェック。

      目が大丈夫なら、次は鼻。

      徐々に口割に近づけながら、手の内と弦の位置に変化がないか確認していきましょう。

      素引きでできれば、きっと耳を払わなくなりますよ。

      1. 小指の閉めを意識していたのですが、また払ってしまいました。すると、今度は離れる直前に勝手が緩んで離れてしまっていると言われました。どうすればいいのでしょうか。他にも、引き分けのスピードが一定でない、勝手が引ききれていないなど言われてしまい、どれから考えていけばいいのか分かりません。

        1. らいらっく様

          色々なアドバイスを受けると、頭が混乱してしまいますよね。

          優先順位をつけていきましょう。

          まず払ってしまうという問題については、小指の締め(手の内)が一番大事です。

          引いている間に弓がずれてしまうと必ず顔や腕を払います。

          小指は離れまで気を抜けません。

          ここでは小指が緩みやすい場所は3つ紹介します。

          1:大三で肩の力を抜くとき

          2:引き分けが目の高さに達したとき

          3:会に入る寸前

          ちなみに、離れは射法八節の「結果」が出たものです。

          離れだけを意識しても治りませんし、早気の原因になります。

          離れを直す=射法八節全体を見直すことですので、しばらくは頭の中から離れは除外しましょう。

          最後の引き分けのスピードや、勝手が引ききれていない点について。

          引き分けのスピードが不安定な人は、途中で複雑なことを意識している人が多いです。

          勝手が引ききれていないのも、それが一因になっています。

          引き分けではシンプルに「矢に沿って押す・引く」とだけ考えましょう。

          肘を回したり、胸を開くのは大三までが整えばできます。

          引き分けで複雑なことをやろうとしても悪影響が出るだけですよ。

          とにかく、耳を払っている段階で優先すべきは手の内のことです。

          1. お久しぶりです。小指を意識して射をしていたのですが、今日来てくださったOBで連盟の方?に見てもらったら、顔の骨格が顎の方が細くなっていて普通の人と違い耳の位置とほおの位置に差があるらしく、顔がかなり入ってしまっている。らしくて、顔向けを少し弓から遠ざける様に倒してやりなさいと指導を受けました。その通りにやると一応払わないのですが、何か違和感がありました。どうすればいいでしょうか。

          2. らいらっく様

            コメントありがとうございます。

            試行錯誤しながら前向きに取り組んでいるようですね、素晴らしいことです。

            さて、違和感についてです。

            今お聞きした話だけで判断するなら、そのままOBの方の言うやり方を続けていいと思います。

            弓道で自分の感覚というのは当てになりません。

            弓道の射を修正していく時に違和感は付き物なので「違和感があるからやらない」と判断するのはおすすめしません。

            もし、その方法に間違いがあれば別の問題が出てくるはず。

            対処法を変えるのはそれからでも遅くないと思います。

            ただし、手の内の研究は続けること。

            小指の締めや角見は的中率に直結する問題ですので、顔を払わなくなっても常に意識してくださいね。

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