シニア起業の失敗原因は黒字倒産!手持ち資金をどう確保するか考えてるか

私は脱サラした個人事業主です。

この時期になると、定年退職した人のシニア起業が盛んになります。

興味がある人も多いと思います。

現在は、パソコン一つあれば販売サイトを作れる時代。

かつてないほど、起業へのハードルが低くなりました。

それでも、失敗する人がいます。

「売れないから?」

分からない人

確かに売れずに失敗する人もいます。

でも、儲かっていてもダメになる人も多いのです。

俗に言う「黒字倒産」ってやつですね。

どういうことか?

私の知り合いのヤマダさん(仮名)の実例をご紹介したいと思います。

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ヤマダさんの実例

カフェ

ヤマダさんは若い頃から雑貨が大好きでした。

雑貨屋巡りを続けているうちに「自分で雑貨屋を経営してみたい」と考えるようになりました。

とはいえ、いきなりお店を開いても集客するのは大変です。

そこでヤマダさんは「店舗+販売サイト」という形式で起業することを決意します。

ネットショップなら、わずかな費用で全国の人に雑貨を販売するチャンスがあります。

ヤマダさんにとっては理想的なビジネスでした。

ネットに書き込む

ネットショップだけで起業するか悩みましたが、実店舗も借りました。

「雑貨屋さんになるいう夢」

「仕入れた商品の倉庫代わり」

この2つの目的から、実店舗も借りたのです。

開業準備は順調に完了

開業資金として100万円。

当面の事業経費用に30万円を用意。

いよいよ、起業です。

まずヤマダさんが借りたのは、3.5坪の小さなお店。

入り口が大きいのが気に入りました。

シニア起業

家賃4万円、保証金20万円、礼金20万円。

家賃も安いし、ここに即決。

ネットショップの固定経費は月2千円程度。

資金繰りは十分にできると思っていました。

ネットショップ

店舗の改装は、ほぼ自作。

最低限、倉庫として使える程度で良かったので10万円で行いました。

開業資金の残りは44万円。

これで仕入れをして、いよいよビジネス開始です。

半袖

この時点では、事業経費用の30万円が手元に残っている状態です。

家賃や仕入れは現金・売上はカード払いの罠

ビジネスをスタートさせたヤマダさん。

最初の1ヶ月は順調でした。

折込チラシなどで新装開店を宣伝した結果、実店舗に予想以上にお客さんが来たのです。

「これならやっていける」

この頃のヤマダさんは自信に満ち溢れていました。

元気な人

新規オープンの混雑が落ち着いてきてからは、ネットショップの売上が上がり始めました。

ところが、ここで誤算が生じ始めます。

手持ち資金が少なくなってきたのです。

実店舗で売れていた期間は、すぐ現金収入が入りました。

売上=手持ち資金ですね。

ところがネットショップでの販売はカード決済がほとんど。

手元に資金が入ってくるのは1ヶ月以上先ということがよくあるんです。

売れた!

在庫が減ったから仕入れが必要

資金回収は翌月以降

仕入れた分、手持ち資金が減っていく

手持ち資金がなくなると、入金まで身動きがとれなくなります。

その間に家賃や電気代などの支払いもあります。

費用は現金払いですぐ出ていく。

収入はすぐ回収できない。

お金

これを繰り返していくうちに、資金繰りができなくなってビジネスの続行が不可能になります。

シニア起業は運転資金を甘く見て失敗しやすい

ヤマダさんの誤算は、資金繰りを甘くみていたことです。

仕入れや家賃の支払いは待ったなし。

でも、売上はすぐ手元に帰ってこない。

この時間差を埋めるだけの資金を用意していませんでした。

結果的にヤマダさんは開店休業状態に追い込まれました。

痛い

ヤマダさんの場合、運転資金を最初に100万円は確保する必要があったのです。

シニア起業では、このパターンがよくあります。

多くの人が運転資金を少なく見積もって、資金繰りが間に合わないのです。

1年トータルで見れば黒字でも、常にお金がない状態。

最後には「黒字倒産」に追い込まれます。

最低でも、最初の在庫の倍ぐらいの資金は手元に残しておかないと資金が続かないのです。

起業準備はクレジットカードの用意から

いかがでしょうか。

起業を成功させるためには、手持ちの現金をどう確保するかが1番大事です。

順調に売上が上がっても、手持ち資金が尽きれば倒産します。

とはいえ、融資を受けるのって抵抗がありますよね。

特に小さい初期費用で始めるつもりの場合は、なおさらです。

そんな人にぜひ実践してほしいのが、クレジットカードの準備です。

クレジットカード

起業するまでに、複数枚のクレジットカードを作っておくだけで日々の資金繰りが楽になります。

消耗品、仕入れ代、ガソリン代…出費って色々ありますよね。

こういう細々とした費用をクレジットカード払いするだけでも、かなり違いますよ。

支払いを先延ばしにできるありがたさ。

経営者になって初めて実感することです。

車を使う予定がある人は、ガソリンカードやETCカードも作っておきましょう。

開業届さえ出しておけば作れる個人事業主向けのカードもあります。

クレジットカードは多すぎて困ることはないので、必ず起業する前に用意しておきましょう。

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