会を持つと中らないは誤解【ブレを落ち着かせて的中率アップ】

弓道をしていると一番奥が深くて謎なのが会ですよね。

私は弓道を始めてから3年目くらいまでは早気だったので、「会を持つとあたらなくなる気がする」とずっと思ってました。

でもそれは、会の具体的な役割を理解していなかったからなのです。

会を持つとどんなメリットがあるのか?

具体例を解説したいと思います。

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会の必要性を具体的に言うと?

そもそも「会とはなんぞや?」というお話をしたいと思います。

ただし

「伸び合い・詰め合い」

「気力の充実で自然と離れに至る」

という話はやめておきます。

これらは弓道人生をかけて追い求めるものだと思うので、もっと具体的な話をしていきます。

会の必要性を一言で言うと、「ブレを少なくするため」です。

射法八節の間は、止まっているように見えて止まっている瞬間はありません。

呼吸もするし、筋肉をつかっています。

引き分けから会に入った瞬間は、自分が想像している以上に体が動いているんです。

弓の負荷に耐えながら引き分けた結果、手や腕の筋肉は緊張し、震えています。

ミリ単位で微動だにしない人はいません。

動いていることがよく分かる動画がありました。

常に揺れ動きながら、会で狙いを定めていますよ。

弓道は狙いがミリ単位で変われば矢の飛ぶ方向が大きくかわります。

このブレが大きいときに離れるのは的中率を下げる原因になります。

ブレが最小限に落ち着くまでに3秒から5秒程度必要。

たとえ会で縮んでしまったとしても、どこまでも縮むわけではありません。

どこかで安定するポイントにたどり着きます。

その安定したときに狙いを定めて離れると、一番ブレが少なくなるんです。

会を持つと中らない気がする

私は早気になり始めたとき、「会を持つと的中率が下がる」と感じていました。

その当時は2秒くらいの会だったんですが、5秒持つと中らなかったんです。

そして、いつの間にか2秒も持てなくなり、ついには口割りにつけるのも一苦労という重度の早気になりました^^;

早気を克服した今になって分かったことですが、会を持つと中らないというのは、「会で何もしていない」ことが原因でした。

その当時は、狙いは口割りについた瞬間から定まっている気がしたし、会を持つと縮んでしまって射型が崩れると思っていたんです。

これこそが大きな誤解でした。

会に入った瞬間こそが、本当は一番不安定な状態なんです。

「会を持つと中らない」と思っていた当時の私は、的中率が4割~8割の間を揺れ動いていました。

日によって好調・不調の波が激しかったんです。

一番不安定な口割りにおりてきた直後に離れていたら、安定しないのは当たり前ですよね。

もし、私が過去の自分にアドバイスするとしたら…

「会で自分の体の震えに意識を集中し落ち着く瞬間を見極めろ。」

「会を持ったときの矢所を見ろ。」

「ズレている狙いを修正しろ」といいます。

会を持つと的中率が落ちるというのは、自分の本当の狙いが分かっていないからです。

口割りにおりた直後の「一瞬の状態」に合わせた狙いを「自分の狙い」だと思い込んでいるから、会を持ったときに的中率が落ちるんです。

本来は、会で一番体のブレが落ち着いた瞬間に合わせて狙いも定めるべきです。

弓道の矢

「会を持つと中らない」を検索した人へ

今、この記事をご覧になっているあなたは、弓道人生の大きな分岐点にいます。

今までどおりの練習を続けていれば、確実に早気という茨の道に突き進みます。

そこに進むと、脱出するのは困難です。

あなたが高校生や大学生だったとしたら、卒業するまでに脱出できないかもしれません。

ですが、「会を持つと中らない」と検索する段階であれば簡単に引き返せます。

まず、会に入った瞬間「どれだけ自分の体が動いているか・震えているか」を感じてください。

そして、今の自分の狙いの付け方を見なおしてください。

最初は中らないでいいんです。

会を持った時の矢所をしっかり覚えて、狙いを微修正してください。

それが完了する頃には、会を持った状態で的中率も高い自分がいるはずです。

好調・不調の波が小さくなれば、仲間から頼られる人になれますよ。

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